亀倉雄策1915-1997

日本のグラフィック・デザインをリードし続けた巨匠・亀倉雄策の回顧展が、銀座にあるギンザ・グラフィック・ギャラリーで開かれている。火曜日に観に行ってきた。

亀倉さんといえば“揺るぎないもの”とか“岩”みたいなイメージがある。展覧会会場で買った、最近出たばかりのエッセイ集『YUSAKU KAMEKURA 1915-1997』の序文で、デザイナーの友人早川良雄が彼のことを「太陽」になぞらえていて、なるほどな、と。《「太陽」は紆余曲折や遅疑逡巡も知らず、ひたすら前向きに胸を張り続けなければならない》。会場には、有名な東京オリンピックのポスターや、NTTほかのロゴマークなど、胸を張り続けてきた仕事の数々が整然と並んでいた。事務所の本棚には吉祥寺の古本屋で1000円で掘り出した(!)名著『世界のトレードマークとシンボル』が収められていて、仕事に詰まったときにはひっぱり出して眺めることにしている。作家性や自意識のレベルを超越して、信号や標識の域にまで達するデザイン(パブリック・デザインの真髄)。こういう(太陽のように)厳しくて絶対的な表現にも大いに憧れてしまう。1月31日(火)まで。





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