こぶりなゴシックが似合う女優

ふらっと立ち寄った書店で、目に入って思わず買ってしまった『吉高由里子のあいうえお』(リトルモア)。こぶりなゴシックを上手に使ったブックデザインは誰の手によるものだろう、と“おくづけ”を見たら、リトルモア関連の仕事や湯川潮音のCDなどを手がける中島基文さんだった。

「ワン・ノート」(サンバ)みたいに、一つの形式で頭から終わりまで貫き通す表現が好きだ(ハウス・ミュージックのように、メロディが変わっていってもベースとリズムはずっと一定、とか)。この本の場合はカバーから本文すべてが(ほぼ)こぶりなゴシックオンリーで貫かれている。彼女自身のスレンダーなイメージによく合っているし、動きのあるタイポグラフィも楽しい。もちろん大森克己さんの写真もステキなのは言うまでもなく、隠し味的に出てくる七字由布さんのイラストもいい。一冊読み終えると、それまであんまりよく知らなかった彼女のことがすっかり好きになってしまっていた。プロフィールを見ると……えっ、ハタチ!?……には見えない(もっと年上だと思ってた)。

写真=吉高由里子のあいうえお(リトルモア)





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