上條恒彦『お母さんの写真』再発

2003年7月に発売された上條恒彦のアルバム『お母さんの写真』が、2013年、10年ぶりに再リリースされることになり、そのリイシューデザインを担当しました。

『お母さんの写真』は2003年、ハウス食品のキャンペーンソングとして制作された同名の曲を含む16曲入りのアルバムで、スタジオジブリの宮崎駿監督がプロデュースと2曲の作詞、およびジャケット全体の作画(コマーシャルフィルムのために描かれたイメージボード)を手がけたほか、宮沢和史、矢野顕子、糸井重里などの作家陣が曲提供で参加しています。2003年の初回盤は東芝EMI(現・EMIミュージックジャパン)から。今回の再発盤は、徳間ジャパンコミュニケーションズのスタジオジブリレコーズからのリリースとなります。一度は廃盤としてほこりを被った状態になったアルバムが、こうして再発されて息を吹き返すのは、デザイナーにとっても嬉しいことです。

2003年に勤務していた会社が音楽面の制作を手がけていたこともあり、当時ぼくもデザイナーとしてこのプロジェクトに関わりました。入稿まで進んでいた内容がプロデューサーの宮崎さんの意向で大きく変更になるなど、ジブリの熱い制作現場の一端を垣間見ることができた仕事でした。同じ年に経験したいくつかの仕事に感化されて、ぼくはひそかに独立を志向するようになりましたが、『お母さんの写真』のデザインもそのきっかけのひとつでした。上條さんの歌声と共に、どなたにも懐かしい思いが蘇るアルバムだと思います。
 

上條恒彦『お母さんの写真』(→Amazon.co.jp
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2013年6月5日発売
2500円(定価)
 

ほぼ日刊イトイ新聞 – おとなが歌える歌を探して。(2003年制作当時の特集記事)
http://www.1101.com/momsphoto/index.html





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