Hello! Project 研修生発表会2017 〜春の公開実力診断テスト〜 に行ってきた

(申し訳ございません。一ヶ月前のブログになります)

中野サンプラザでハロプロ研修生全員が一曲ずつパフォーマンスを行い、審査員による審査と入場者全員の投票によって、その年の実力上位を選ぶ「春の公開実力診断テスト」なるイベントが、毎年GWのこの時期に開かれており、今年2017年で5回めとなる。

これまでGWは家族のため、という思いがずっとあって、興味はあったものの参加は見送ってきた。しかし、去年くらいからの研修生熱の高まり(現役のハロメンよりも研修生のほうが面白いと感じる)、それに加えて今年は、はちきんガールズという中堅ローカルアイドルの地位を捨ててハロプロ研修生の門を叩いた川村文乃さんの注目の初出場ということで、万難を排して(というか半ば強引に)参加を決めた。

チケットが抽選に外れ、やっと取れた席が2Fの最後列。しかしここで、用意していった双眼鏡が役に立った。通常のコンサートと同様に、ステージ上に大きなスクリーンは設置されているが、歌い手の全身や細かい表情までは映してくれない。双眼鏡の向こうにはスクリーンでは見ることのできない、31人分のドラマが展開されていた。
 

採点

事前に発表されていた曲目と出演順のリストに、一人ずつ◯の数で採点していった。
✔=まあまあ(まだ研修の余地あり) ◯=良い ◯◯=とても良い ◯◯◯=ものすごく良い
歌、ダンス、キャラクターの3要素に分けて細かく採点している人の例も過去に見たことがあったけど、無理そうだと思い、諦めた。これでも、大まかな切り分けはなんとかできていると思う。


 

印象に残ったパフォーマンス

▼3:島倉りか「Be Alive/モーニング娘。」◯◯
一番加入時期が浅い27期の子。ひなフェスの日、SATOYAMAカレー売り場で偶然“接客”してくれて、いろいろ話しかけてくれたのに、まだ誰だかよくわかってなくて申し訳ないことをした。可愛らしいし、落ち着いてて感じのいい印象だったので、歌が上手かったらいいなと期待していたら本当にそうだった。人を癒やす声の力。

▼5:川村文乃「夢幻クライマックス/℃-ute」◯◯◯ [投票]
大森靖子作詞作曲の難曲。イントロからバレリーナのように高速で踊り始め、いきなり別次元の表現を見せつけられた。スタイルを生かしたダンスには元々定評があって、それに比べて歌が若干弱いのでは、という噂も聞いたけど、この日は、裏声になる難しい部分も含めて一切音程を外してなかった。敏捷なダンスと可愛い声のギャップも面白く、自分の強み(と弱点)を十分理解したうえでの選曲も見事だった。

▼6:工藤由愛(研修生北海道)「ちょっと愚直に!猪突猛進/こぶしファクトリー」◯◯
文乃ちゃんの次という、場の空気的には逆風の中、元気いっぱいに歌い踊りまくった。がなり歌唱も含めこぶしファクトリーの歌を忠実に再現し、その上で個性も出していた。加入時期が浅いため、選考の対象にならなかったのが残念。

▼11:山﨑夢羽「Magic of Love(J=J 2015 Ver.)/Juice=Juice」◯◯◯
3月の発表会で高瀬くるみとデュエットした、ピーベリー「キャベツ白書~春編~」が本当に上手くて驚いた。この日も短い出番の間、歌の説得力で場を完全に支配していた。上に行くのも時間の問題。

▼12:井上ひかる「My alright sky/Buono!」◯◯◯
個性的ではないが、丁寧な歌唱が心に響いた。3月の発表会でも、評価されてソロをもらっていた。

▼17:児玉咲子「ロッタラ ロッタラ/Buono!」
スイカの衣装が可愛くて、衣装にもきちんとコンセプト(=リコピン)があったのが面白かった。

▼20:清野桃々姫「Mr.Moonlight~愛のビッグバンド~/モーニング娘。」◯◯◯
前年のベストパフォーマンス賞。12歳とは思えない安定した歌とダンスによる、ザ・桃々姫ショー。ぼくは好き。

▼23:堀江葵月「忘れてあげる/アンジュルム」◯◯◯
結果的にダンス賞を受賞したけど、この日光っていたのは歌の上手さ。普段の明るさを封印してきたのが意外だった。どこに転んでも成立するような力がある。

▼24:小野琴己「赤い日記帳/あか組4」
20番台は全体にモヤモヤ、ムラムラさせられる時間帯だった(笑)。こういう普段は目立たなそうな女の子が片肌をはだけて歌う姿がアイドルの真骨頂というか、実力だけでは割り切れない深みを感じた。

▼25:橋迫鈴「まっさらブルージーンズ/℃-ute」
初期の長渕剛に通じる、獲物を射抜くようなギラギラした眼を持つ、末恐ろしい11歳。

▼31:段原瑠々「Give me 愛/モーニング娘。」◯◯◯
圧倒的な得票数で今年のベストパフォーマンス賞を受賞。しゃくり上げるエモいヴォーカルは、確かにアイドルの水準を超えるほどの域に達していた。文句なし、のはずなのに、多くの人が感動したであろうその歌声に、個人的にはちょっと躓いてしまった。J-POPの女性ヴォーカルと変わらないのではないかと思ったのだ。
 
当日のダイジェスト映像(18:21〜)

 

「冷静な評価からこぼれ落ちるもの」

31人の歌を聞き終えて、アイドルとは、その中でのハロプロの位置付けとは……ということについて深く考えさせられた。

ハロー!プロジェクトは、一応アイドルの中では、歌やダンス、演技などのパフォーマンスの向上が重視されている、ということになっている。この公開実力診断テストも人気投票ではなく、観客の一人一人がこの日いちばん力があると感じた研修生1名に一票だけ投票するというルールで、もちろん観客自身もそのことをよく承知している。否定するつもりはないが、組織票などで順列が決まるアイドルとは、投票の意味が全く違う。

にもかかわらずこの日、歌やダンスなどのスキルを冷静に評価しようとすればするほど、「可愛さ」「スタイルの良さ」「つたないけど聞き手の心を捉える要素」「ここまでの頑張り」など、歌やダンス以外の要素への誘惑を抑えることができなかった。あの段原さんでさえ、これまでの研修生活で感じてきた悔しさや成長への影の努力があったからこそ、多くの人の心を打ったあの歌唱につながったのかもしれない。ハロプロ全体や各個人にとっての「歴史」「物語」的な要素も含む「冷静な評価からこぼれ落ちるもの」……それこそが実はアイドルの本質なのではないか、と採点を通して次第に気付かされた。

今回いちばん注目していた川村さんにも、はちきんガールズ脱退からのハロプロ研修生入り、という大きな「ドラマ」があったし、研修歴の長かった一岡伶奈さんにも、彼女なりに内に秘めてきた様々な思いがあっただろう。川村、段原、一岡という三人の研修生の悔しさや悲しみの渦が、各賞とは別に行われた予定外のデビュー内定の発表を機に、喜びの涙となって一気に決壊するクライマックスを、最後列から双眼鏡で眺めながら……これまでひと口では言い切れない様々な音楽を聴いてきたけど、人生の後半の方で再びアイドル好きに戻ることができて、そしてハロプロが好きで、よかった!と心から思ったのだった。

 
下は、偶然見つけた当日のレポ。個々の感想についても詳しく書かれている。全体の流れについては、こちらを読んでもらったほうがわかりやすい。はてなブログのジャニヲタ、ハロヲタ女性の書く文章は本当に読みごたえがあって面白いです。





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