2016年最も印象に残った××××

2016年最も印象に残った××××

:::アート:::
 
時間をめぐる、めぐる時間の展覧会 (三軒茶屋=生活工房ギャラリー)
近代風景~人と景色、そのまにまに~ 奈良美智がえらぶMOMATコレクション (竹橋=東京国立近代美術館)
ブラティスラヴァ世界絵本原画展 (浦和=うらわ美術館)
Chim↑Pom「また明日も観てくれるかな? 〜So see you again tomorrow, too? 〜」 (新宿=歌舞伎町振興組合ビル)
1920~2010年代 所蔵工芸品に見る 未来へつづく美生活展 (竹橋=東京国立近代美術館工芸館)
後藤美月個展「なんにもないがたくさんある」 (表参道=オーパ・ギャラリー)
平岡瞳版画展「ゆき」 (表参道=オーパ・ギャラリー)

全くノーマークだった「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」。チラシのビジュアルが、同じ時期に出版した絵本『わかる わかる じかんの えほん』と偶然似ていたのがきっかけで興味を持ちました。時間というひとつのテーマを、科学、歴史、文化人類学などさまざまなアプローチによって、デザインやイラストレーション、映像などの資料とともに解き明かしていく試みがとてもユニーク。関連資料として絵本も数多く紹介されていて刺激になりました。

「奈良美智がえらぶMOMATコレクション」では、普段の作品からだけでは伺えない奈良さんのルーツを垣間見ることができました。恩師の麻生三郎から受け継いだ平和への願いもコメントから伺え、いま観るべき展示になっていたと思います。

イラストレーションの領域における版画表現に目を見開かされた一年でした。ここ数年の画家たちの努力が花開き、大きな実を結んだ印象を持ちました。若手〜中堅のイラストレーターとの良き出会いにも恵まれた気が。彼ら/彼女たちに報いる仕事をしなくては。
 
 

:::音楽:::
 

24K Magic Bruno Mars
MALIBU Anderson .Paak
VIBLATION TOKYO HEALTH CLUB
99.9% Kaytranada
グッド・ナイト 森は生きている
A Long Day ミツメ
Epoch Tycho
Nite-Funk Nite-Funk

ベスト・アルバムとして挙げられる作品に、時代や個人の内面を反映するようないわゆる大作・力作が多かったように思います。「Happy」でも「(Get) Lucky」でもなかった一年。でも、個人的にはそういった重い作品と正面から向き合うことが難しい気分で、少しでも気持ちが軽くなったり、いまの足元を明るく照らしてくれる音楽ばかりを探していました。

 
Bruno Mars『24K Magic』

 
 
ボビー・ブラウンやマイケル・ジャクソンが活躍していた時代の華々しい空気感を、この息苦しい時代(白人以外の人種にとっては余計に…)にあえて持ち込んで見せてくれた。タイトル通りの、きらびやかで本物で、魔法のような30分に気持ちが救われました。
>>インタビュー|Billboard Japan

 
Anderson .Paak『MALIBU』

 
 
幼くして両親が刑務所へ、自身も妻子を抱えてホームレスに。しかし理解者に助けられ、やがてドクター・ドレのフックアップによってシーンへ登場……という「ドキュメント女(男)ののど自慢」ばりのサクセスストーリーも勿論のこと、ジャミロクワイの再来とも言いたくなる(しかし彼らほどポップ=単純ではなく、アウトプットも実に多彩)、ジャズ/フュージョンの影響を受けて複雑に刻まれたトラックの上を撫でていくようなハスキーなヴォーカルが癖になります。
>>アルバムレビュー|bmr
 

TOKYO HEALTH CLUB『VIBLATION』

 
ユニークなMVをきっかけに知った、スチャダラやリップの系譜に連なるヒップホップユニットが放った名盤。フリースタイルダンジョン(←これも息苦しい世の中を象徴するような表現のひとつ)には絶対出なさそうなところも好感が持てます。
>>TOKYO HEALTH CLUB
>>インタビュー|ナタリー
 

Kaytranada『99.9%』

 
先に挙げたアンダーソン・パークのアルバムにも参加している20代のプロデューサーによるファースト。ラリー・ハードやベースメント・ボーイズの浮遊感にも通じるような4つ打ちの曲が多く、単純に心地良い。アウトサイダー・アートのようなジャケも好き。
>>高橋芳朗 星野源にケイトラナダ『99.9%』をすすめた話|miyearnZZ Labo
 

森は生きている『グッド・ナイト』

 
CDの発売年は2015年だったけど、これはバンド解散後の去年に発表されたアナログLP。解散前に知っていれば……と悔しく思えるくらい、その独特の世界観に大きな衝撃を受けました。手づくりで織物をゼロから編み上げていくような、ここにしかないタイプの音楽。
>>インタビュー|Mikiki
>>森は生きている『グッド・ナイト』のアナログ盤におけるまさかの展開|ele-king
 

ミツメ『A Long Day』

 
 
以前から好みの音で注目していたけど、やっとアルバムを通してトータルで聴ける作品が完成。リズム隊とギターのカッティングから生まれるグルーヴが、トーキング・ヘッズやZEレーベルなど80年代前半の音数少なめのNW風。インタビューでも語っているように『ストップ・メイキング・センス』を思い出す。
>>インタビュー|Mikiki
 

Tycho『Epoch』

 
エレクトロニカ+ギターによる電子と生音の融合。ロバート・マイルズ「チルドレン」などに通じるような甘さを時折感じなくもないけど、とりあえずポップで爽快。メンバーが手がけるジャケットデザインがとてもグラフィカル。
>>ISO50 / Tycho Shop
 

Nite-Funk『Nite-Funk』

 
DAM-FUNKと、Nite Jewel(LAの女性シンセ・ポップ・ソロシンガー)によるユニット。これも80年代的でラグジュアリーなテイストを前面に出したファンク。フランソワ・ケヴォーキアンがマスタリングに関わっているらしいのですが、雰囲気としては80年代にアイランズ・レコードから出た、フランソワとホルガー・シューカイほかによるミニアルバム『Snake Charmer』に収録のダンス・クラシック「Hold On To Your Dreams」からダイレクトに繋がる世界。 
 
 
  

何十年ぶりかにレコードプレーヤーを買って、アナログ・レコードマニアの仲間入りをしました。アナログとストリーミングの両方で、松田聖子の初期作品と、ニュー・オーダーの全作品を、一時期何度も繰り返し聴いていました。ニュー・オーダーの12インチはCD化されたヴァージョンとは微妙に違っていて、アナログでこそ聴く価値がありました(特に「コンフュージョン」「シェルショック」)。全部通して聴いて好みだったのは、12インチ全部と、アルバムでは初期の『ムーブメント』『権力の美学』。
 
 

:::メディア:::
 

::本::
小さな出版社のつくり方 永江朗(猿江商會)
あしたから出版社 島田潤一郎(晶文社)
株式会社カラー 10周年記念冊子(株式会社カラー)

::雑誌::
CanCam 2017年2月号 特集:かわいい写真が撮りたい!! 特別付録:スマホに付ける!魔法の自撮りライト(小学館)

::映画::
シン・ゴジラ
この世界の片隅に
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
FAKE

秋頃に突然大きな夢が頭に浮かび、それ以降はそのことばかり考えていました。今年は実行に移したい。映画は評判だった作品を全部観切れてないので、ロングランの映画館にこれからでも観に行きたい。
 
 

:::ハロプロ楽曲大賞’16:::
 

  
1位|独り占め つばきファクトリー
2位|次々続々 アンジュルム
3位|押忍!こぶし魂 こぶしファクトリー
4位|何故 人は争うんだろう? ℃-ute
5位|泡沫サタデーナイト! モーニング娘。’16

次点|
The Vision モーニング娘。’16
そうじゃない モーニング娘。’16
セクシーキャットの演説 モーニング娘。’16
チョット愚直に!猪突猛進 こぶしファクトリー
どーだっていいの カントリー・ガールズ
懸命ブルース こぶしファクトリー
(リンクはすべてYouTube)
 

MV部門
1位|辛夷の花 こぶしファクトリー

 

推しメン部門|小関舞(カントリー・ガールズ)
 

 

つんく♂ VS 非つんく♂の楽曲が争う状況で、辛うじてつんく♂の曲が(自分の中では)優位に立ちました。つばきファクトリー「独り占め」は、久々のつんく×大久保薫コンビによる作品で、サトシ・トミイエのような流麗なピアノのフレーズが耳に残る佳曲(参考:Frankie Knuckles「Rain Falls」)。少女同士にしかわからない繊細なニュアンスの歌詞はザ・つんくの真骨頂。つんく♂の曲はMVやCDだけだと正直最初はピンと来ないのですが、現場で聴くとその歌詞やバックトラックの真価が、少女たちのギリギリの歌唱とパフォーマンスを通してしっかりと伝わってきます。

つんく♂の魂を純度の高い形で歌い継いでいるグループは、現在ではモーニング娘。とハロプロ研修生の2組だと思います。そのことに気付いてから、研修生のライブにも足を運ぶようになりました(冠番組の「はぴ☆ぷれ」「ただいま研修中」はリアルタイムで全部見ていたけど…)。ハロプロで一番面白くて観るべき価値があるのは研修生、という最後の境地に達してしまった2016年でした。

 
>>第15回ハロプロ楽曲大賞’16

 
>>>2015年最も印象に残った××××
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これから行くかもしれない展覧会[2017・1~]

これから行くかもしれない展覧会[2017・1~]

マリメッコ展 デザイン・ファブリック・ライフスタイル
2016年12月17日[土]―2017年2月12日[日]
Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)
膨大な作品や資料とともに、マリメッコ60年の歩みを辿る展示。

GROOVISIONS 5×27
2017年1月6日[金]―1月15日[日]
スパイラルガーデン(東京・表参道)
過去作品のアーカイブ、全長13mのディスプレイによる新作映像、京都三三屋の期間限定出店など。

Bowie:Faces
2017年1月6日[金]―2月7日[火] 代官山蔦屋書店(東京・代官山)
2017年2月17日[金]―4月2日[日] ブリッツ・ギャラリー(東京・目黒)ほか
東京の3会場で、複数の写真家によるボウイのポートレート作品を展示する企画展。

DAVID BOWIE is
2017年1月8日[日]―4月9日[日]
寺田倉庫G1ビル(東京・天王洲アイル)
イギリスで話題となった大回顧展。アジアでは日本のみの巡回+「戦メリ」コーナーも。

小池アミイゴ「東日本」 福島、唐桑、東京、熊本。人と灯台をめぐる旅の記録
2017年1月10日[火]―1月18日[水]
スペースユイ(東京・表参道)
毎回同名のタイトルで開かれる展示。絵本『とうだい』と旅の記録。

中村至男展
2017年1月13日[金]―2月16日[木]
クリエイションギャラリーG8(東京・新橋)
グルーヴィジョンズと並んで90年代の自分に大きな影響を及ぼしたデザイナー。

アート+コム/ライゾマティクスリサーチ|光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」
2017年1月13日[金]―3月26日[日]
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]  ギャラリーA(東京・初台)
個人的に、次の仕事のために参考にしたい展示その1。

吉岡徳仁|スペクトル − プリズムから放たれる虹の光線
2017年1月14日[土]―3月20日[月]
資生堂ギャラリー(東京・銀座)
個人的に、次の仕事のために参考にしたい展示その2。

鋤田正義写真展:SUKITA/M Blows up David Bowie & Iggy Pop
2017年1月19日[木]―3月6日[月]
キヤノンギャラリーS(東京・品川)
Heroes〜The Next Dayの元になったフォトセッションから60点を展示。

花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼
2017年2月11日[土・祝]―4月9日[日]
世田谷美術館(東京・用賀)
『暮しの手帖』や装幀など、花森安治の生涯とその仕事を振り返る大規模回顧展。

パロディ、二重の声 ──日本の一九七〇年代前後左右
2017年2月18日[土]―4月16日[日]
東京ステーションギャラリー(東京・東京)
赤瀬川原平、横尾忠則からビックリハウスまで、日本のパロディ史を振り返る興味深い展示。

草間彌生 わが永遠の魂
2017年2月22日[水]―5月22日[月]
国立新美術館(東京・乃木坂)
「わが永遠の魂」シリーズを中心に130点。2011年に松本市で観て以来。

[メモ]

毎年1月15日頃に更新している年間ベストを今回は元旦から公開します。

>>2016年最も印象に残った✕✕✕✕|パラグラフ

新年のご挨拶は、寒中見舞いも兼ねて1月中旬頃までには更新の予定です。

12月はモーニング娘。’16「MY VISION」@日本武道館FINALを(初めて友人たちと一緒に)観ました。途中で、びっくりして思わず叫んでしまうような出来事がありました。

 
>>これから行くかもしれない展覧会[2016・12~]

Dear アッコちゃん展

Dear アッコちゃん展

矢野顕子さんのレコードデビュー40周年にちなみ、原宿のカフェシーモアグラスで2017年1月3日まで開催されている「Dear アッコちゃん展」に、矢野顕子さんにまつわる資料と15年ほど前に描いた小さな絵を展示させてもらってます。

1998年から2006年までの間にデザイン企画編集として関わったさとがえるコンサートのパンフレット。2000年に、HMVのフリーペーパー誌上で一年間限定で連載された「月刊アッコちゃん・HMV the music master版」全12回分の誌面デザイン(店内で自由に閲覧できます)。そして、イラストレーターを目指してパレットクラブスクールで学んでいた2001年に、講師だったイラストレーター上田三根子さんへのトリビュート作品として、さとがえるコンサートパンフの絵本『わたしはラーラ』をモチーフに描いた小さな作品「わたしとラーラ」(+参加作家によるアッコちゃんへのファンレター)を展示しています。

そのほかにも、デビュー当初からのレコードジャケット、宣材、ポスター(『JAPANESE GIRL』からMIDI時代の貴重な資料)、田村セツコさんほかの作家による矢野さんをイメージした絵や雑貨などが店内に所狭しと並び、期間中のシーモアグラスはアッコちゃん一色に彩られています。初期のジャケットや宣材のデザインはどれも尖っていて、現役のデザイナーやイラストレーターにとっても大きな刺激となるに違いありません(展示設計は沢田節子さん)。店内では記念本『やのぴあ』も販売しています。

矢野顕子さんのマネージャーから当時勤めていた会社(音楽プロダクション内の編集セクション)に、さとがえるコンサートパンフの制作依頼をいただいたのは、1998年の秋でした。ぼくがゼロからデザインの道に入って社内の仕事を細々と始めるようになってからまだ間もない頃で、さとがえるパンフの仕事がほとんど初めての外部からの大きな依頼でした。コンサートパンフレットでありながら本格的な絵本(朗読CD付)として制作された1999年の『わたしはラーラ』(矢野顕子・作/上田三根子・絵)は、翌年に続編(『はたらくラーラ』)も作られるなど好評を得て、いまの自分の絵本仕事の礎にもなっています。矢野さんの仕事を基点としてぼくの仕事上の人脈や経験は大きく広がっていきました。矢野さんの40年間の中でもほんの小さなご縁ではありますが……本当に感謝しかありません。
 

 
Dear アッコちゃん展
2016年12月12日[月]─2017年1月3日[火] *毎週土+元旦休
カフェシーモアグラス (東京・原宿)

参加作家:安食史子、unpeu、Salam×2 愛甲恵子、沢田藍子、下山ワタル、田村セツコ
協力:下山ワタル、ブルース・オズボーン、MIDI INC.、茂木忠和(Green House)、山本ひろみ(新宿文化センター)
企画:シーモアグラス「Dear アッコちゃん展」実行委員会 坂本織衣/沢田節子/石黒由紀子

 
>>「Dear アッコちゃん展」はじまりました。|カフェシーモアグラス ブログ

>>わたしはラーラ|Works|パラグラフ
>>はたらくラーラ|Works|パラグラフ
>>Akiko Yano Songbook|Works|パラグラフ

これから行くかもしれない展覧会[2016・12~]

これから行くかもしれない展覧会[2016・12~]

山下アキ イラスト展「まつやまノート」
2016年11月12日[土]―2017年1月21日[土] *毎週土のみ営業、12/31・1/7休
comeyaギャラリー(埼玉・東松山)
長崎出身の山下さんが独自の視点と描線で描く東松山。実はぼくも東松山にすごく縁があります。

収穫祭 鈴木成一個展「あおい」
2016年11月25日[金]―11月30日[水]
HBギャラリー(東京・表参道)
緑道の路傍で見つけたものから構成された作品。「パイン」以来久々の個展。

立花文穂個展「Plastic プラスティック」
2016年11月25日[金]―12月18日[日]*火水休
The Mass(東京・明治神宮前)
ブロンズによる立体と平面作品。文字からの跳躍。

TADANORI YOKOO POP-UP STORE
2016年11月25日[金]―2017年2月10日[金]
DIESEL ART GALLERY(東京・渋谷)
コラボバッグ販売を記念し、名作のポスターの展示と新作グッズの販売。

さかたきよこ個展「冬のブリッジ」
2016年12月8日[木]―12月26日[月]
ウレシカ(東京・西荻窪)
雑誌「イラストレーション」でも紹介されていた版画家の小さな展示。

五人展 太田丈晴/北村人/信濃八太郎/徳地直美/山下アキ
2016年12月9日[金]―12月19日[月]
ギャラリー山陽堂(東京・表参道)
5人のイラストレーターによる、本にまつわる展示。

Dear アッコちゃん展
2016年12月12日[月]―2017年1月3日[火]
カフェシーモアグラス(東京・原宿)
矢野顕子さんのデビュー40周年記念展。イラスト+資料提供で参加しています。

MY FAVORITE 灘本唯人のにんげんもよう展
2016年12月15日[木]―12月26日[月]
HCLフォトギャラリー新宿御苑(東京・新宿御苑前)
60年間の軌跡をたどる追悼展。女性も似顔絵も江戸の人々も、スタイリッシュの一言。

平岡瞳版画展「ゆき」
2016年12月16日[金]―12月23日[金・祝]
オーパ・ギャラリー(東京・表参道)
少し先ですが、年末に雪をモチーフにした展示。画像だけでもグッとくる。

石川直樹 この星の光の地図を写す
2016年12月17日[土]―2017年2月26日[日]
水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城・水戸)
未発表作品も含む初の大規模個展。果てしない旅の風景にいつも勇気をもらっています。

GROOVISIONS 5×27
2017年1月6日[金]―1月15日[日]
スパイラルガーデン(東京・表参道)
過去作品のアーカイブ、全長13mのディスプレイによる新作映像、京都三三屋の期間限定出店など。

DAVID BOWIE is
2017年1月8日[日]―4月9日[日]
寺田倉庫G1ビル(東京・天王洲アイル)
イギリスで話題となった大回顧展。アジアでは日本のみの巡回+「戦メリ」コーナーも。

[メモ]

ハロプロ研修生+つばきファクトリーによる、演劇女子部「ネガポジポジ」の感想を書きました。

>>演劇女子部「ネガポジポジ」|パラグラフ

2016年12月23日(水・祝)に、日本橋三越本店で「人形劇 ねずみのシーモア」が行われます。

昨年の夏、原宿シーモアグラスで開かれた「みんなの人形劇展」で初演、その後、南青山TOBICHIなどでも再演され、大きな人気を博した人形劇です。人形操演を友人の山田はるかさん、愛らしいねずみのシーモアのキャラクターはイラストレーターの福田利之さんが手がけています。

nezumino-seemore
 
>>これから行くかもしれない展覧会[2016・11~]

演劇女子部「ネガポジポジ」

演劇女子部「ネガポジポジ」

ハロプロ研修生+つばきファクトリーによる舞台、演劇女子部「ネガポジポジ」を観た。

あのような前衛的でマッドな(…そう評して差し支えないと思う)作品を、10代前半から中盤の女の子たちが中心になって演じ、15日以上に及ぶ公演が連日ハロプロファンで埋まる光景がとてつもなくパンク、というか、演劇の未来を明るく照らしているようだった。

A・B・C3チームによるローテーションのうち、結局自分が観たのはAチームの一回だけで、その日はセリフのミスなどまだ不慣れな部分もあったけど、素朴な印象のメインキャストの二人(山岸理子と加賀楓)が、演技と素の自分とのギリギリの境界線上でぶつかり合う姿に胸を撃たれた。この舞台に関しては、自分の殻を壊せる人、もしくは、もともと自分の殻を持ってない人が強い、という気がする。アンサンブルではハロプロ研修生に加入したばかりの(元はちきんガールズ)川村文乃が強烈な印象を残していた。彼女に関しては評価の底が本当に見えない。どれだけたくさんの可能性を持っているんだろう。Aチームのメインキャストの5人(山岸理子、加賀楓、堀江葵月、清野桃々姫、金津美月)は全員好印象だった。

ツイートにも記した後半の「山川恵津子風シティポップ」(先行発売のサウンドトラックEPには未収録)に合わせて全員で踊る場面がとても艶かしく(昔ミニシアター系の作品ばかり扱うレンタルビデオ店で借りて観た『ヘリウッド』という日本のB級ミュージカル映画の一場面を連想した)、終わった後も悪夢のようにずっと頭の中でループしていた(現在も)。ハロプロには、歌にもダンスにも厳格な「ハロプロらしさ」のレギュレーションがあって(つんくイズム、みたいな)、普段のパフォーマンスやコンサートでその枠をはみ出すことは絶対にないのだけど、あの場面で、ハロプロらしさから逸脱したフォーマット(グルーヴ)の曲でみんなが踊っている様子に、その禁忌を破るような興奮を感じたところもあったんじゃないか、と振り返って感じている。DVD+完全版サントラとのセットでリリースしてくれたら嬉しいし、設定やセリフなどよくわからなかったところは、DVDなどでもう一度確かめてみたいな、と。ナレーションで、80年代当時の女子アナを模してわざと何度も噛むところとか、掟破りな小ネタがそこかしこに隠されていた。

>>「ネガポジポジ」の設定と元ネタをゆとり世代がまとめてみた|愛を確認しちゃう
……このレビュー、面白かったです。
 
negaposiposi-sch
 
[2017/02/24追記]

DVDの発売がアナウンスされました。先行受注(終了)と一般発売も行われます。
サントラCDはフル収録。

>>Amazon.co.jp

2016年11月3日(木)~11月20日(日)池袋シアターグリーン BIG TREE THEATERで行われた、演劇女子部「ネガポジポジ」を映像化!
3チームのキャスト別に収録、DVD3枚に加えて、サントラCD1枚を加えた4枚組。
出演
《チームA》
キャスト:山岸理子、加賀楓、堀江葵月、金津美月、清野桃々姫
アンサンブル:川村文乃、横山玲奈、小野瑞歩、高瀬くるみ、前田こころ、吉田真理恵、西田汐里
《チームB》
キャスト:小野瑞歩、高瀬くるみ、前田こころ、吉田真理恵、小野田暖優(演劇女子部)
アンサンブル:川村文乃、横山玲奈、浅倉樹々、小片リサ、一岡伶奈、小野琴己、西田汐里
《チームC》
キャスト:浅倉樹々、小片リサ、一岡伶奈、小野琴己、西田汐里
アンサンブル:川村文乃、横山玲奈、山岸理子、加賀楓、堀江葵月、清野桃々姫、吉田真理恵
※梨木智香、須藤茉麻は全公演に出演致します。
東京の片隅でせんべい屋を営んでいる「万田(まんでん)家」。父はおらず、ひとりの母と、多感な4人姉妹で暮らしている。
1988年の大晦日、まんでん家に次女・りさの“友達”由美がやってきた。
ポジポジしている由美とネガネガしているりさ、友達になれそうでなれない二人。
ニッポン中が「バブル景気」に沸き立っていたあの時代から、未来の扉が見えなかった世紀末にかけて、
彼女たちのいびつな成長や衰退を、「家族」のいる場所から綴っていくヘンテコオペレッタ。
その名も「ネガポジポジ」。
収録時間:DVD3枚組各約110分+サントラCD付