純粋に近況だけのメモ/〜2014・APR

写真=この世で最も尊敬するグラフィックデザイナー/イラストレーターから先日頂いた、
お手本を見ずにーその場で想像で描いてくれた鼠(初期型)の絵

 

▼アートともデザインともあまり関係のない最近の出来事について時々記します。前回はこちら

▼4月になりました。目黒〜恵比寿の仕事場を離れてから、約一年半の自宅兼仕事場期間を経て、この春から再び自宅外の仕事場に通う生活が始まりました。今度の仕事場は、南青山の少し奥まった場所です。約10〜15年前、社員時代にお世話になっていた方々と、また近くで仕事をすることになりました。表参道や六本木などが近いのでギャラリー巡りが一層捗ると思います。また、駅から少し距離があるため、歩く時間が増えて前より健康になれそうです。

▼2013年は辛いことも含めいろいろな出来事があった激動の一年でした。先行きが真っ暗でこのまま海の底に沈んでしまうのではないかと息を止めた次の瞬間、新しい出会いに救われ、息を吹き返したみたいなこともありました。ずっと以前に関わった仕事から生まれた関係の芽が、知らないうちに花になって実をつけたり、一昨年あたりに絵本の仕事をやりたい宣言をしたことがプラスに働いたりもしました。絵本以外で、短期的にお知らせできる仕事はいまのところ少ないですが、今年に入ってからいくつかの企業や個人と協力しつつ、ある組織のリブランディング・プロジェクトに継続的に関わっているところです。自分としても初めて経験するタイプの仕事で、いつか大きな実がなるのが楽しみです。

▼相性がいまひとつだったMacBook Pro Retinaを手放して、昨年新たに手に入れたMacBook Air(13インチ、Mid 2013)。動作が急に遅くなったMac mini(約5年間使用)を先日廃棄して、ぼくの唯一のメインマシンとなりました。デザイン作業ではモニタ接続を前提に、自宅と仕事場で別のモニタに繋いでデスクトップ機のように使っています。仕事場からマシンを持ち帰って家のモニタに繋ぐとそのまま続きから始められるのが快適です。家では、昨年暮れに念願叶ってようやく手に入れたUSBオーディオ(TEAC A-H01とスピーカーS-300NEOのセット)も。ハイレゾも含め大満足でした。

▼フォントは都度選んで買うもの、と思っていた時期もありましたが、この春、必要に迫られついにモリサワパスポートの軍門に下ってしまいました。フォントの選択肢が一気に増えた一方で、仕事ごとに適した書体を選んでいくという考え方は変っていません。

▼前回の日記以降、年頭の《印象に残った》に挙げた以外でよく聴いたアルバムは、ヒカシューの新作『万感』と、昨年出たBibio『Silver Wilkinson』(キャリア最高傑作)。3月からは、ソニーの定額制音楽サービス、Music Unlimitedに加入し、音楽生活が劇的に変化しました。このことについては改めて書きたいと思っています。LIVEは今年に入ってから、仕事絡み以外ではハロプロ関連しか観てないことが発覚(1月=ハロコン〜スマイレージ、3月=コピンクス〜ひなフェス)。フェスが始まる頃には少しは変わるかな。

▼今年に入って、音楽業界が厳しいという話を耳にする機会が増えました。ここ一、二年を境に、外注される仕事の数も予算も、自分の知る範囲では(知らない範囲は勿論別の話)大きく減少しました。自分なりに他流試合で力を付けて、いつか恩返しができたらと思っています。それと、最近思うのは、デザインを含む制作の根底には、言葉(思考、理念)の存在が欠かせないということです。言葉や理念のない場所に文化は育ちません。言葉を大事にする、ということはすなわち、人を大事にするということです。そんな想いを胸に、これから訪れる更なる激動の時代をじっくりと注意深く進んでいこうと思います。
 

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