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これから行くかもしれない展覧会[2020・1〜]
グラフィックデザイナーの目線で主に東京近郊の「行くかもしれない」、気になる作家の個展や企画展を毎月ピックアップしています。今回は、2020年1月に開催予定の展示をまとめました。会場によって、休業日などの決まり事が設けられている場合があるので、事前にご確認ください。なお、表示されている最寄駅は、筆者の自宅からのアクセスのしやすさに基づいて選ばれています。記事末尾の[メモ]は、あまり日記を残さない筆者の月々の日常の記録や備忘録、エッセイです。今月は、2019年の総括。
服部桜子&しもかわしょうこ 2人展「さくらこ&しょうこ」
2019年12月7日[土]―2020年1月17日[金]
MASATAKA CONTEMPORARY(東京・東京)
おせち料理のすごろくと、繊細に描かれた人物の絵。
つづくのつづき
2019年12月11日[水]―12月29日[日]
ほぼ日曜日(東京・渋谷)
ミナペルホネン「つづく」@東京都現代美術館の関連展。テキスタイルとその原画など。
サイトヲヒデユキの手がける本
2019年12月17日[火]―2020年1月26日[日]
NADiff a/p/a/r/t(東京・恵比寿)
小さく丁寧で実験的な仕事を重ねる装幀家/グラフィックデザイナー。
『アナと雪の女王2』展〜心のままに描く世界〜
2019年12月19日[木]―12月26日[木]
有楽町朝日ホール・ギャラリー(東京・有楽町)
「イラストレーション2020」とのコラボ。参加作家のペンネームが面白い。
Wanderlust
2019年12月20日[金]―2020年1月6日[月]
PARCO MUSEUM TOKYO(東京・渋谷)
井上嗣也、宇川直宏、グルーヴィジョンズ、KOHH、日比野克彦ほかが参加するグループ展。
高橋祐次個展「家の中の家」
2019年12月21日[土]―12月26日[木]
日本橋ナンワギャラリー(東京・神田)
あかね書房の絵本「ぼくはくるま、みんなもくるま」も販売。出版おめでとう。
ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター
2020年1月9日[木]―3月8日[日]
Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)
2017年に開催されて大好評だった写真展の第2弾。
和田誠追悼展(仮)
2020年1月10日[金]―1月15日[水]*日曜休
HBギャラリー(東京・表参道)
毎年欠かさずHBで展示していた。OPにも頻繁に顔を出されていたのが懐かしい。
効果のある/なしの境界線
2020年1月14日[火]―1月18日[土]
平和紙業株式会社 ペーパーボイス東京(東京・茅場町)
金インキを刷ったのに黄土色、など印刷あるあるを楽しいグラフィックとともに紹介。
ハマスホイとデンマーク絵画
2020年1月21日[火]―3月26日[木]
東京都美術館(東京・上野)
デンマーク絵画。写実的で生活感があって、ひと目見て気に入った。
[メモ]
noteをはじめました。当面はこのサイトの記事のアーカイブが中心です。
>>utsuwa|note
noteに先に投稿した、朝本浩文さんの思い出。
>>朝本浩文さんの初期のDJ仕事に同行した話|パラグラフ
2019年の短い総括です。
ここ数年までのような定期的な収入につながる仕事がなかった割には、不安に陥らず、心豊かに過ごせた一年でした。仕事がなくなる!と焦って他人に頼り切りで冷静な判断を失っていた去年(正確には今年2月頭)までの日々を思えば、はるかに幸せだったと思います。静かな仕事場兼自宅でいつでも好きなことができたし、外に出るのが減ったぶん、ストレスの原因となる物事や人との出会いを避けることにもつながって、いいことばかり 🙂 ひとつひとつの仕事に丁寧に向き合うことができました。
2019年に心がけた唯一のことは、仕事と趣味をあえて分けず、その時関心を持った物事にとにかく全力で取り組むこと、でした。文章を書くこと、音楽を楽しむこと、Spotifyのプレイリスト選曲、ヲタクとしての活動、etc……。その結果、自分が何をやっても常に楽しい状況を作り出せて、たぶん周りも楽しいだろうし、そんな中で予想もしなかった仕事が飛び込んできて、また喜びが深まったり。コンサートの時間や、ツイッターでのやりとり、音楽について調べるひととき……なんでもない時間がいつも楽しかった。
小沢健二の発言の影響でグローバルな世界に関心を持って、Spotifyの各国バイラルチャートを聴くうちにK-Popの魅力を発見し、筒美京平という作曲家の素晴らしさに気付くことができた。小沢健二は、作品と様々な発言によって、常識の隣りにあるものの存在に気付かせてくれた。今年のMVPでした。
その一方で、いま恩恵を受けている様々な物事の有限性を肌身で感じる出来事にも遭遇したり(個人的には耳の疾患。世間でいえば電気グルーヴなどの音楽が突然日常から消えてしまうこと)、政治や社会状況の酷さは日々極まるばかりで……。次の世代、具体的には自分の子どもに伝えていきたいことを整理しつつ、それでも、いまのこの時間を楽しむことに力を注げば、道は自ずと開けていくのではないか、と楽観的に考えています。
恒例の年末ベストなどについては、また改めてお知らせします。