絵本『わたしのやま』

翻訳絵本『わたしのやま』(フランソワ・オビノ/作 ジェローム・ペラ/絵 谷川俊太郎/訳)のブックデザインを担当しました。翻訳絵本のデザインは今回が初めて。谷川俊太郎さんが訳した絵本に関わらせていただくのもこれが初めてです。

フランス人の作者による、同じ山に暮らす羊飼いと狼の生活を描いたお話です。表紙から読むと羊飼いの視点、ひっくり返して裏表紙から読むと狼の視点で、同じ物語が進んでいきます。人間にとっての敵とされる狼たち。でも、その狼の側から見たら敵って誰だろう? 敵って? 味方って? 正しさって?……と、大人も子どもも一緒に読んで語り合えるような絵本になっています。

オリジナルの絵本が表と裏をひっくり返して読むユニークな構成だったので、フォントを使い分け、2つの話を日本語に置き換えていきました。カバーや帯のようなオリジナルにはない要素のところで、ちょっとした工夫をいくつか提案しました(具体的には、カバー袖と背など)。前からやりたかった翻訳絵本デザインの最初の仕事が、こういう変わった絵本でよかったと思ってます。


──フランス語版(オリジナル)の表紙回り
 

わたしのやま(→Amazon.co.jp
フランソワ・オビノ/作 ジェローム・ペラ/絵 谷川俊太郎/訳
世界文化社
2020年2月8日発売
1400円+税(定価)

>>谷川俊太郎訳 羊飼いと狼の2つの視点で読める絵本『わたしのやま』|CINRA.NET