
純粋に近況だけのメモ/〜2021・AUG
▼アートともデザインともあまり関係のない最近の出来事について時々記しています。このサイトへの投稿自体が本当に久々です。このタイトルで近況を書くのも7年振りのこと。そういえばコロナ以前は「これから行くかもしれない展覧会」の末尾に近況を記していました。前回はこちら。
▼コロナ以降、別の世界線に入り込んでしまったような気がしています。いろいろな変化、前と比べて思うようにいかないことが増えています。仕事の依頼が当たり前に来なくなったりとか。自分が空気のように目に見えない、人から求められない存在になってしまったのではないか、という不安とともに日々を過ごすことが多くなりました。仕事としては水面下で進んでいたり、動いてもらっている案件もあるので、決してゼロではないのですが……。コロナへの恐怖が不安を、夜の枯尾花のように大きく見せていることも事実です。逆に、自分が目に見えない、誰からも期待されない存在だとしたら、だからこそ好きなようにやってやれという思いもあります。そもそも、今はとにかく健康な命があるだけで幸せ、とも。
▼そんな逆境・逆風の中、イラストレーターとしてこれまでに描いてきた作品を発表していくという、ここ数年あたためてきたプロジェクトをスタートさせ、今年初めに第一弾として『のはらうた』をテーマにした詩画集(ZINE)『ぼくは ぼく』を、詩人の工藤直子さんのお許しをいただいて、自主レーベルの品門堂本舗から刊行しました。1月に予定していた個展は緊急事態宣言により延期となりましたが、イラストレーターの北村範史さんが毎年夏に開くグループ展に誘われ、7月末から8月上旬まで、個展で展示予定だった作品の一部を初披露することができました。おかげさまでこの時期としては、想像を超える数のお客さまにご来場いただきました。展示に来てくれたお客さん(いつもの知り合い、初めて会う方)がぼくの目の前で絵を見て喜んでくださる様子を見て、ああ、これがやりたかったんだな、と強く感じました。
▼デザインの仕事(=生活)を優先するあまり、恵まれた形でデビューを飾らせてもらったイラストレーターとしてのキャリアをずっと蔑ろにしてしまっていたところがありました。人知れず夢中で描き続けていた過去の自分と、デザイナーとして様々な経験を積んだ今の(未来の)自分がタッグを組んで、どちらか片方だけではできない活動をこれからしばらく続けていこうと思います。すぐに結果が目に見えるものではないことは承知ですが、自信はあります。
▼前回(14年9月)の記事を読んでちょうどハロプロにハマり始めた時期だったんだなと思いました。ある事がきっかけでかえでぃーのヲタクからリタイアしてから、ハロプロにも他のグループにも特定の推しは設けていません(強いて一人選ぶなら、つばきの新メンバーの福田真琳ちゃん)。最後に行ったハローの現場は2020年秋のCOVERSの八王子でした。一時期頻繁に聴いていたK-POPも、最近は中1の娘がハマりだしたBTSやTXTをYouTubeで一緒に見るくらい。
▼ドラマは、坂道出身者で初めていいなと思った伊藤万理華主演の『お耳に合いましたら。』と、永野芽郁が新人警官役を好演している『ハコヅメ』。『おかえりモネ』はひとつ前の『おちょやん』が素晴らしすぎたのと、パラリンピック企画に引いてしまったところはあったけど、大体見ています。清原果耶のキョドり演技の細かさに感服(決してあれが彼女の“素”ではないはず)。物語として丁寧かどうかはおくとして、ひとつひとつのエピソード(決断)にゆっくり時間をかけているのも好感が持てます。
▼オリンピックのこと、政治のこと、その反映としての止まらないコロナの感染拡大……本当に日々悪夢の中にいるかのようです。ぼくにできるのはひとまず投票と、自己卑下や自虐はもうやめて、自分がこれで良いと思える道を進んでいく(間違ったと思ったらすぐに引き返す)こと。その先でまた、ぼくに必要な(ぼくを必要としてくれる)新しい人と出会えたらうれしいです。
グラフィックデザイナーとしてのポートフォリオを下記で公開しています。
>>下山ワタル DESIGN ARCHIVE(第3版+)
堅苦しくなりがちな内容を親しみやすく伝えるデザインを得意としています。
学術書・専門書・保育書関連のブックデザインなどがそれにあてはまると思ってます。
仕事の依頼は、Contactよりお気軽にお問い合わせください。
文中にも記した、イラストレーターとしての個人プロジェクトを今年から始めました。
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