下山ワタル DESIGN ARCHIVE/for Kids

下山ワタル DESIGN ARCHIVE/for Kids

近年までの代表的な仕事をジャンル別にセレクトしたポートフォリオを用意しました。
音楽プロダクションでのデザイナー時代から約20年の仕事の変遷をまとめた[総合版]と、フリーランスとして独立以降の絵本や子ども向けの仕事を中心にまとめた[for Kids]の2種類があります。
下記からPDFで直接ダウンロードいただけます。

下山ワタル DESIGN ARCHIVE/総合
https://paragraph.jp/pdf/ws-design-archive-v3-1.pdf
DESIGN ARCHIVE for Kids/絵本・児童書
https://paragraph.jp/pdf/ws-design-for-kids-ver2.pdf

[for SMARTPHONE]
総合版と同じ構成で、章扉テキストとWorksへのリンクをまとめました。
スマートフォンの方はこちらをご覧ください。
>>下山ワタル DESIGN ARCHIVE[TXT]

 

コメント

ライター/編集見習いとして音楽プロダクションに入社し、
ふと気が付くとグラフィックデザイナーになっていました。
 

世の中に、初志を貫いてひとつの道を極める人と、
ふらふらとさまよいながら最初に思っていたのと違う道に進む人、
2種類いるとしたら自分は明らかに後者でした。
 
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下山ワタル DESIGN ARCHIVE [TXT]

下山ワタル DESIGN ARCHIVE [TXT]

PDFでご覧いただけるポートフォリオ(仕事ファイル)下山ワタル DESIGN ARCHIVE(総合版)の各章扉テキストを、スマートフォンでも読めるようにまとめたページです。PDFと同じ構成・順序で、該当するWorksへのリンクも並べています(各リンクは別ページで開きます)。

DESIGN ARCHIVEは、下記リンクから直接ダウンロードいただけます。
総合/PDF
https://paragraph.jp/pdf/ws-design-archive-v3-1.pdf
絵本・児童書の仕事/PDF
https://paragraph.jp/pdf/ws-design-for-kids-ver2.pdf

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
https://paragraph.jp/2021/09/wataru-shimoyama-design-archive/

下山ワタル DESIGN ARCHIVE

PROFILE
https://paragraph.jp/profile/

 

1|音楽・出版の仕事

音楽プロダクション入社後、駆け出しの編集者として素材を届けに行ったデザイン事務所で、DTPソフトが動作する沢山のディスプレイが並ぶのを見たのが、Macとの出会いでした。一年後には自費で購入し、当時編集していたファンクラブ会報のDTP化を手始めに、社内で発生するプロモ資料やフライヤーの仕事を片っ端からデザインしていきました。ちょうど世の中が写植からDTPにシフトチェンジする時期とも重なっており、古くから活動してきたデザイナーとほぼ同じスタートラインから始めることができたのも幸運でした。

印刷物や冊子(コンサートパンフレット)、CD/DVDパッケージ、広告、ロゴなど、あらゆる種類の仕事が次々と飛び込んでくるような環境で、時に失敗に目をつぶってもらいながら、独力でデザインや印刷の基本を学びました。第一線で活躍するミュージシャンたちの自由な発想に触れられたのが何よりも大きく、また、編集とデザインの境界線も未分化(=自由)な職場で、デザインをしながら編集・撮影・企画などコンテンツも同時に考えるような経験ができたことも、いまの自分にとっての礎になっています。
 

矢野顕子/上田三根子 わたしはラーラ(1999)、はたらくラーラ(2000)
https://paragraph.jp/portfolio-item/my-name-is-lara/
https://paragraph.jp/portfolio-item/working-girl-lara/

矢野顕子 Akiko Yano Songbook(2001)
https://paragraph.jp/portfolio-item/akiko-yano-songbook/

V.A. Non Vintage|林立夫セレクション(2005)
https://paragraph.jp/portfolio-item/non-vintage/

藤本ともひこ・中川ひろたか 作品集 ぼくのうた きみのうた5 「いちについて」(2010)
https://paragraph.jp/portfolio-item/ichi-ni-tsuite/

V.A. Sing More Songs もっとうたってよちゃん(2016)
https://paragraph.jp/portfolio-item/sing-more-songs/

こくぼみゆき・作 しもだいらあきのり・絵 下山ワタル・デザイン
よめる よめる もじの えほん(2015)

https://paragraph.jp/portfolio-item/yomeru-yomeru-moji-no-ehon/

中川ひろたか・作 斉藤美春・写真 ぼくの手 わたしの手(2013)
https://paragraph.jp/portfolio-item/bokunote-watashinote/

はまのゆか・作/絵 九九をとなえる王子さま(2013)
https://paragraph.jp/portfolio-item/kuku/

中川ひろたか みんなともだちカロム(2011)
https://paragraph.jp/portfolio-item/mintomo-carrom/

月刊保育とカリキュラム(2010〜17)
https://paragraph.jp/portfolio-item/hoiku-to-curriculum/

藤本ともひこ&中川ひろたか 劇あそびミュージカル(2010)
https://paragraph.jp/portfolio-item/geki-asobi/

Hoick CDブック ちょっとだけ体操/じゃんけんジョイ!/ワクワクあふれだす(2017〜19)
https://paragraph.jp/portfolio-item/jan-ken-joy/

マンガでわかる かんたん!たのしい理科実験・工作(2017)
https://paragraph.jp/portfolio-item/rika-jikken/

ケロポンズ ツイてる! ツイてる! エビカニフェス/ケロポンミュージアム(2019)
https://paragraph.jp/portfolio-item/ebikani-fes/
https://paragraph.jp/portfolio-item/keropon-museum-at-seemoreglass/

佐藤 剛 ウェルカム!ビートルズ(2018)
https://paragraph.jp/portfolio-item/welcome-beatles/

黒沢健一『V.S.G.P』(2010)
https://paragraph.jp/portfolio-item/vsgp/

ねずみのシーモア(2019)
https://paragraph.jp/portfolio-item/seemore/

 

2|ロゴデザインの仕事

フリーランスになって約2年後の2008年、引きこもりの若者を支援するNPOのロゴや印刷物のデザインを依頼されました。ブランディングという言葉もまだ知らず、直接的にはそのような目的の仕事ではなかったものの、ひとつの組織とそこに集まるメンバーと向き合い取材を重ね、彼らの求める方向を探っていく作業から多くを学びました。デザインを通して世の中に貢献するというモチーフについても初めて意識しました。

ブランディングにまつわる本格的な仕事は、次項で紹介する生活クラブのプロジェクトが最初ですが、それ以前にも企業やプロジェクトの顔となるロゴデザインの仕事に数多く関わってきました。クライアントの理念や目指すものを読み取り、シンプルな形に集約する、ロゴデザインの仕事は自分にとって大きな楽しみのひとつです。

https://paragraph.jp/portfolio-category/logotype-ci/
 

協同ネット(2008)
https://paragraph.jp/portfolio-item/kyodo-net/

10,000 SAMBA!(2008)
https://paragraph.jp/portfolio-item/10000-samba/
 

3|生活クラブ/ブランディングの仕事

2014年春から、生活クラブ生協のブランディングプロジェクトチームにアートディレクターとして参加しました。子育て中の若い世代をイメージして、長い歴史の中で親しまれてきたロゴやマーク、パッケージを刷新し、カタログ、注文システム、ウェブサイトなどのサービスを使いやすく改善する仕事に、助走・準備期間も含めて約5年間取り組んできました。

プロジェクトの大きな核となったのは、2015年から使われている新ロゴタイプのデザイン。同じ時期に定められた書体やブランドカラーのルールに沿って、新ロゴタイプのテイストに準じた制作物が世の中に広がっていきました。注文カタログは親しみやすくフレッシュな印象になり、消費材(商品)のパッケージはそれまでのリングを強調した力強い外観から、シンプルで優美なイメージへと変貌しました。

古いものを捨てて無闇に新しくするのではなく、生活クラブが過去に積み重ねてきたものを否定せず、ベテランの組合員にも、これから新しく入ってくる人たちにも、新しいデザインの心地よさや楽しさ、使いやすさを同じように感じてもらえたら、というのが一連の仕事を通して心がけてきたことです。“Good design is as little design as possible” という、自身のデザインに対する考え方が生かされています。

https://paragraph.jp/portfolio-item/seikatsu-club-works/
 

4|イラストレーション

デザインを始めてから約2年後の1998年、Adobe Illustrator上でマウスを使った挿絵のようなものを描き始めたのが、自分にとってのイラストの誕生でした。デザインと同様に絵を描く習慣もなかった自分にとって、それは手と違って何度もやり直せるIllustratorだからこそ可能だった、デザインの「拡張」でした。

デザインと比べて多くの時間がかかることからクライアントワークとしての展開は一度断念しましたが、ライフワークとして、これからも細く長く続けていきたいと思っています。

https://www.cinnamon.buzz
https://www.instagram.com/cinnamon_tokyo/

神がくれた「フェイク」という宿題 〜『V.S.G.P』のアートワークについて〜

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前作の『Focus』からあまり間を置かず、次の作品をリリースするかもしれない、と黒沢健一さんから聞いたのは、たしか2009年末の東京グローブ座公演の楽屋だった。世田谷パブリックシアターとグローブ座公演の音源をまとめたライブ盤、もしくはCD+DVDのカップリングを作りたいという構想を口にしていたと記憶している。それから半年。年が明けて春が過ぎ夏が訪れても、レコーディングについての具体的な情報はなかなか伝わって来なかった。そもそもぼくがその作品に再びデザイナーとして関われるかどうかも未知数だった。 【続きを読む】

“春の訪れ”と奇跡の「白い壁」 〜『Focus』のアートワークについて〜

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7年ぶりにリリースされるという黒沢健一さんのソロアルバムのデモを聴いて最初に浮かんだのは、一面に広がる純白の雪景色だった。「冬のうた」とタイトルがつけられた一曲目(のちに「Grow」と改題)の印象がとりわけ鮮烈だったからかもしれない。“君はここから出ていくが、僕はここに残る”という歌詞のシチュエーションが、村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の〈世界の終り〉の光景を思い起こさせた。永遠に続く冬。ビーチボーイズに『Endless Summer』というベスト盤があるが、さしずめこのアルバムを覆う静謐な世界は『Endless Winter』と呼ぶにふさわしい。配信版シングルのリリースも冬だったし、いっそ発売日も繰り上げて真冬にリリースしてみてはどうか……次々とあふれてくるぼくのばかげた妄想を黒沢さんはにこやかに全部聞いてくれたうえで、しかしきっぱりと、「これは春の訪れを感じさせるアルバムにしたいんです」と言い切った。たしかに、7年間の長い冬を過ごしてきた黒沢さんにしてみれば、このアルバムのリリースは待ちに待った“春の訪れ”にほかならなかった。 【続きを読む】