グラフィックデザイナーの目線で主に東京近郊の「行くかもしれない」、気になる作家の個展や企画展を毎回ピックアップしています。今回は、2022年10月に開催予定の展示をまとめました。会場により、事前予約や休業日などの決まり事が設けられている場合があるのでご注意ください。なお、表示されている最寄駅は、筆者の自宅からのアクセスのしやすさに基づいて選ばれています。記事末尾の[メモ]は、あまり日記を残さない筆者の月々の日常の記録や備忘録、エッセイです。今月は、ぼくをずっと内側から蝕み、そして傷つけてきたもの。[22/10/3更新]
 
これから行くかもしれない展覧会・新URL
https://paragraph.jp/korekaraiku/
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これから行くかもしれない展覧会[2022・10〜]


 
フルーツバスケットの「今、売れてます!」展
2022年9月23日[金]―10月6日[木]
神田ポート(東京・神保町)
吉丸睦&よシまるシン、多田玲子&下平晃道、2組のクリエイター夫婦によるユニット。

こみねゆら『ぼうし』絵本原画展
2022年9月28日[水]―10月11日[火]
ブックハウスカフェ(東京・神保町)
きれいな絵本だなと思った。デザインも含めて。

まつながもえ個展「笑門満福展」
2022年10月1日[土]―10月13日[木]
ひるねこBOOKS(東京・根津)
ほのぼのとした絵を描く絵本画家さん。4コマ漫画のZINEも販売。

清川泰次 色をめぐって
2022年10月1日[土]―2023年3月12日[日]
世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー(東京・成城学園前)
こういう絵がいま観たい、と唐突に思った。

秋永 悠『つくろう!ピザ』絵本原画展 in 大磯町立図書館
2022年10月7日[金]―10月16日[日]
大磯町立図書館・2F展示コーナー(神奈川・大磯)
作家の故郷である大磯での絵本原画展。『つくろう!ピザ』についてはこちらも参照

川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり
2022年10月8日[土]―12月18日[日]
東京オペラシティ アートギャラリー(東京・参宮橋)
紹介されている画像を見るだけでも行きたいと思わせる。6年ぶりの個展。

junaida展「IMAGINARIUM」
2022年10月8日[土]―2023年1月15日[日]
PLAY! MUSEUM(東京・立川)
待望の大規模個展。この独自の世界観の源泉が知りたい。

カワダクニコ原画展『おうちくん』ーEpisode 1 Familyー
2022年10月19日[水]―10月31日[月]
ブックハウスカフェ(東京・神保町)
精力的に個展を開き、絵本を出版するカワダさん。その努力に頭が下がるばかり。

平田利之個展「TIME」
2022年10月28日[金]―11月2日[水]
HBギャラリー(東京・表参道)
20年ぶりの個展。絵本作品も残しているイラストレーター。

大竹伸朗展
2022年11月1日[火]―2023年2月5日[日]
東京国立近代美術館(東京・竹橋)
16年ぶりということは「全景」以来。あの時は娘がまだ生まれてなかった。

[メモ]

6〜7月に開催した初個展「ぼくは ぼく」で、絵本編集者の東沢亜紀子さんを迎えて行ったトークイベントの書き起こしが完成し、全編公開となりました。

[1]しなもん + 自己紹介
[2]絵本とデザイン
[3]のはらうた + エンディング

 

イラストレーターでもない。そもそも、もともとデザイナーですらなかった──。ここまで長い間この世界でやってこれたのは、絶対的なプロフェッショナルだから、では決してない。その時々でまわりにいた人たちが、単純にいいねと言ってくれたから。そんな日々の小さな積み重ねにすぎませんでした。

デザインもする。編集もだいたい理解する。頼まれていないのに文字校正まで率先して行う。特殊なやり方だけどイラストも描く。作家なのに、自分が出演したトークイベントのまとめを自ら再構成する……。それでも、「何でもできる」ということは、専門的な意味では「何もできない」のと同じだと思っている。そんな寄る辺のなさ、孤独感、どこにも所属できていないという実感は、ぼくをずっと内側から蝕み、そして傷つけてきました。正直苦しかったし、いま現在も苦しみのほうが大きい。

しかし、念願でもあった初めての個展を開き、たくさんの来場者の方々と楽しくお話しする場を得て、ああ、ぼくはへらへら笑いながら、このままずっとここにいていいんだな、という新しい感覚を得たのでした。

数秒考えて、それって『のはらうた』に書いてあったな、と。「いのち/けやきだいさく」。《だから わしは/いつまでも/いきていて よいのである》。書き起こしの[3]で話した「ぼくは ぼく/からすえいぞう」もそうだけど、人が直面するたいていの悩み事とその解決法は、それらよりもずっと短くシンプルな言葉で『のはらうた』の中に書かれています。

──詩画集『のはらうた❶ ぼくは ぼく』|品門堂本舗BASE店
──いのち/けやきだいさく〔35角・水彩額〕|品門堂本舗BASE店
 

みんな自分のことに必死で、見知らぬ誰かの言葉になんて1ミリも興味を持てないのが現実だと思います。そんな過酷な世の中で、いったいどんな人が、このプライベートな文章やトークイベントの書き起こしに、立ち止まって目を留めてくれるのだろうか。そんな親切な方とお会いしてみたいものです。
 
 

余談ですが、この個展の試みについてもいえることとして、絵の活動を行う自分(しなもん)と、デザインの活動を行う自分(パラグラフ)をできるだけ切り離さず、むしろ融合していきたいと思っています。気持ちとしては既に移行済み。SNSでは、現状Instagramでその形ができつつあります。Twitterはこれからどうするか悩み中。新しい活動に適した活動の器・拠点についても少しずつ考えているところです。
 

>>これから行くかもしれない展覧会[2022・8/9~]
 

展覧会巡回の記録(#gbiyori):
2022〜Instagram Stories2010~2021展覧会日和(2008〜2011)
 
──これまでの「これから行くかもしれない展覧会」