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D=下山ワタル
CL=パラグラフ

2007.1
 

屋号のロゴ。あまり考えずに短い時間で作った。マークはGiddyupという欧文書体の「p」をアレンジして、段落(=パラグラフ)の改行を表現した。欧文ロゴはどこにでもあるごく普通のサンセリフの書体を使った。デザインの仕事をするにあたって、作家的な主張を前面に押し出すよりは、あまり目立たず、ごくありふれた、普遍的で日常的な存在でありたい、という願いがロゴにも表れている。

カナや漢字(文字)を吟味しながら原稿用紙のグリッドを言葉で埋める「書く」という行為は、いま自分が携わるデザインの仕事にそのままつながっている。「パラグラフ」という名前にはそんな自分なりの仕事への思いも込められている。考えすぎて頭でっかちにならない程度に、これからも言葉と長く付き合っていきたいと思う。