絵本『ねずみのシーモア』+原画展のお知らせ

絵本『ねずみのシーモア』+原画展のお知らせ

絵本『ねずみのシーモア』が(池田朗子・作 福田利之・絵 あかね書房)が2月に刊行されました。ブックデザインを担当しています。

この絵本が生まれたきっかけは、原宿のカフェSEE MORE GLASSで開かれた企画展「みんなの人形劇展」(2015)で初演された同名の人形劇でした(その後、TOBICHI「大福田展」ほかでも上演)。

みんなの人形劇展は「ノージーのひらめき工房」「おげんさんといっしょ」などで活躍中の人形操演家・山田はるかさんによる企画展で、福田利之さんが展示DMのイラストレーションと、ねずみのシーモアくんの人形デザインを手がけていました。その展覧会のロゴとDMデザインを担当したのがぼくでした。そして人形劇を観たあかね書房編集の木内さんが絵本化を思いついてから、3年半。ようやくこうして絵本のかたちになったというわけです(作者の池田さんは人形劇のシナリオ担当)。

今回ブックデザイナーとしては、限られた時間の中で当たり前の仕事を果たしたということに尽きます。ただ、ひとつだけ、これはほかのデザイナーには思いつかないだろうと胸を張れることがあって、それは、原宿の地下で長い間、絵本が読める喫茶店を続けてきたシーモアグラスが初めて絵本になって未来に残される、その証しを本の中に刻むことでした。お店のツイートに答えが出ているので引用しますね。
 


 
ほかにも様々なひみつが絵の中(とくに本棚)に隠されていると、あとから知りました。ぼくのことも刻まれていたようです。福田さん、ありがとうございました。既に購入された方、これからの方もカバーの本棚やお店の絵の中を探してみてください。

それと、帯。写真家の濱田英明さんの写真と、シーモアグラス店主の坂本織衣さんのコメント。表紙と一体化した、外してしまうのがもったいない帯になりました。
 

 
ねずみのシーモア
池田朗子・作 福田利之・絵
あかね書房
2019年2月26日発売
1300円+税(定価)
 

絵本になった『ねずみのシーモア』原画展も始まっています。シーモアグラスでの展示期間は既に終了ですが、下記のほかにも原画展やイベントが追加されるとのこと。楽しみです。

絵本になった『ねずみのシーモア』原画展

2019年2月26日[火]―3月12日[火] *予約制イベント 3/10[日]
SEE MORE GLASS(東京・原宿)
展示は終了しましたが、サイン本やグッズの販売、一部原画の展示はまだ続きます。

2019年3月21日[木]―4月6日[土]  *予約制イベント 3/30[土] 
本の轍(愛媛・松山)

2019年4月12日[金]―4月25日[木] 
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店(大阪・梅田)

2019年4月27日[土](―28日[日])*イベントのみ
手紙舎の「こどもの日」(東京・浅草)
27(土)に『ねずみのシーモア』「読み聞かせ音遊び」とサイン会を開催。

2019年5月1日[水]―6月4日[火] *イベント 6/1[土]
モリカゲシャツ京都本店(京都・丸太町)

2019年7月5日[金]―7月20日[土]  *予約制イベント 7/6[土] 
庭(Niiiwa)ギャラリー(北海道・札幌)

2019年8月20日[金]―9月2日[月]
青山ブックセンター本店 ギャラリースペース(東京・表参道)

…and more

[2019/03/22追記]

3月10日(日)にシーモアグラスで開かれた朗読イベントの様子がYouTubeに公開されました。
朗読/福田利之 演奏/クノシンジ 人形操演/山田はるか

 
>>あかね書房のページ

>>ねずみのシーモア|Works|パラグラフ

絵本『おうち』

絵本『おうち』

金の星社の人気絵本シリーズ「はじめてのテツガク絵本」の第4弾『おうち』(中川ひろたか・作 岡本よしろう・絵)のデザインを担当しました。中川ひろたかさんが毎回お話を書き、長新太(『ないた』)、長谷川義史(『おこる』)、ミロコマチコ(『うそ』)と、そうそうたる顔ぶれの絵本画家が絵を手がけるこのシリーズ。今回の絵は、『ごはんのにおい』(おむすび舎)ほかで中川さんとコンビを組んでいる、岡本よしろうさんです。

帰れるおうち=家があるっていいことだなあとつくづく思います。そんな当たり前のようでいて実は不思議なことを、シンプルなコトバと絵本らしいリズムのある絵で、子どもたちに静かに問いかけてくる絵本です。


 
おうち(→金の星社
中川ひろたか/作 岡本よしろう/絵
金の星社
発売中
1300円+税(定価)

 
中川さん岡本さんコンビによる食の絵本『ごはんのにおい』の原画展が、神保町のブックハウスカフェで開かれています。

岡本よしろう「ごはんのにおい」(おむすび舎)絵本原画展
2018年5月12日[土]─5月31日[木]
ブックハウスカフェギャラリー (東京・神保町)

 
>>絵本『ごはんのにおい』|パラグラフ

絵本『ごはんのにおい』

絵本『ごはんのにおい』

おむすび舎の新刊絵本第2弾『ごはんのにおい』(中川ひろたか/文 岡本よしろう/絵)のデザインを担当しました。おむすび舎は、食育指導士の霜鳥英梨さんが設立した、新潟発の“ひとり出版社”です。第一作目の『いのちのたべもの』と同様に、中川ひろたかさんを語り手として、ごはんの大切さ、食べることへの関心の扉を開いてくれます。絵は、谷川俊太郎さんとの絵本『生きる』などで知られる、岡本よしろうさんです。

霜鳥さんのことは昔から知っていましたが、本業の食育指導士としての仕事に触れる機会はありませんでした。デザインの立場で2冊の絵本に関わってみて、自らの食育指導のための教材として絵本を作り(しかも市販品と同レベルのハードカバーで)、それを自分が使うだけでなく全国に向けて発信する、という姿勢にとてつもない信念を感じました。この時代に、知名度の低い出版社が既存の大手版元に混ざって本を売っていくことがどれだけ大変か、ぼくもよく知っているつもりです(もしそんな試みを笑うような人がいたら、ぼくは霜鳥さんに向けて中島みゆきの「ファイト」を贈りたいと思っています)。

今作のテーマの「ごはん」にちなみ、米どころの新潟らしく、地元で穫れたお米とのセット販売なども行われるそうです。横須賀の絵本店、うみべのえほんやツバメ号で、12月まで『ごはんのにおい』原画展が開かれています。お近くの方はぜひどうぞ。


 

ごはんのにおい(→SONG BOOK Café
中川ひろたか/文 岡本よしろう/絵
おむすび舎
発売中
1400円+税(定価)

『ごはんのにおい』原画展
2017年11月3日[金・祝]―12月12日[火]
うみべのえほんやツバメ号 (横須賀・津久井浜)

[18/05/15追記]

『ごはんのにおい』の東京初の原画展が、5月31日まで神保町のブックハウスカフェで開かれています。

岡本よしろう「ごはんのにおい」(おむすび舎)絵本原画展
2018年5月12日[土]─5月31日[木]
ブックハウスカフェギャラリー (東京・神保町)

 
>>おむすび舎ウェブサイト
>>にいがた、びより(新潟日報)の『いのちのたべもの』紹介記事

>>絵本『いのちのたべもの』|パラグラフ

絵本『いのちのたべもの』

絵本『いのちのたべもの』

中川ひろたか(文)、加藤休ミ(絵)による新刊絵本『いのちのたべもの』のデザインに関わりました。食育指導士の霜鳥英梨さんが興した、食育をテーマに掲げる新潟の“ひとり出版社”・おむすび舎の第一弾絵本です。

クレヨン画家の加藤休ミさんが描く食べ物の絵が、いま土から掘り出してきたばかりみたいに新鮮。クレヨンを何層にも塗った上から削り出すという、丹精込めた作業によって生まれたのだそうです。中川ひろたかさんの文は、食べることへの関心の扉をやさしく開いてくれます。

この絵本の企画立ち上げの流れにぼく自身も大きな影響を受け、いま自分でも新しいプロジェクトを始めてみたいという気持ちになっています。それについてはまたいつか。

 
いのちのたべもの(→SONG BOOK Café
中川ひろたか/文 加藤休ミ/絵
おむすび舎
発売中
1400円+税(定価)

おむすび舎は秋を目標に、第二弾のお米・ごはんをテーマにした絵本を出版予定だそうです。そして、『いのちのたべもの』原画展が、6月下旬に東京・高円寺のMucchi’s Cafeで開かれます。

『いのちのたべもの』絵本原画展
2017年6月22日[木]─7月4日[火]*水休
ムッチーズカフェ (東京・高円寺)

原画の展示と絵本販売、コラボメニューなど(1オーダー必要)。
 

[2017/07/07追記]

三鷹の絵本店・よもぎBOOKSでも原画展が開かれます。

『いのちのたべもの』絵本原画展@よもぎBOOKS
2017年7月5日[水]─7月17日[月・祝]
よもぎBOOKS (東京・三鷹)

>>セレクトされた絵本が並ぶ『よもぎBOOKS』|子育て新聞|はまのゆか

 
>>おむすび舎ウェブサイト
>>にいがた、びより(新潟日報)の紹介記事

わかる わかる じかんの えほん

わかる わかる じかんの えほん

2015年夏に発売されご好評いただいた『よめる よめる もじの えほん』と同じチームによる、第二弾絵本『わかる わかる じかんの えほん』が3月末に刊行されました。今回もデザイン(+企画)で参加しています。

今度のテーマは「時間」です。子どもたちが初めて時間を意識するのはいつでしょう。日の出と日の入り、気温や植物の変化など、自然が知らせてくれる時間。三度のごはんやおやつなどの毎日繰り返される生活習慣。時計やカレンダーによって伝えられるルールとしての時間にとどまらない、(子どもの心があるからこそ触れることのできる)多様でスケールの大きな「じかん」の姿を、ページをめくりながら一緒に体験していく絵本です。

絵を担当してくれたしもだいらあきのりさんの個展が、西荻窪の絵本店&ギャラリー「URESICA」で開かれます。(終了しました)

わかる わかる じかんの えほん 原画展
「じかんですよ」 しもだいらあきのり(MURGRAPH)個展

2016年6月2日[木]―6月12日[日] *6/7休
URESICA SHOP & GALLERY(東京・西荻窪)

『わかる わかる じかんの えほん』の原画と描き下ろしの新作を展示。下平晃道/murgraph名義によるブローチなど各種雑貨の販売も行われます。

 
わかるわかるじかんのえほん
 
わかるわかるじかんのえほん

 
わかる わかる じかんの えほん(→Amazon.co.jp
こくぼみゆき・さく しもだいらあきのり・え 下山ワタル・デザイン
あかね書房
発売中
1200円+税(定価)
 

>>よめる よめる もじの えほん|パラグラフ