Hello! Project 研修生発表会2017 〜春の公開実力診断テスト〜 に行ってきた

Hello! Project 研修生発表会2017 〜春の公開実力診断テスト〜 に行ってきた

(申し訳ございません。一ヶ月前のブログになります)

中野サンプラザでハロプロ研修生全員が一曲ずつパフォーマンスを行い、審査員による審査と入場者全員の投票によって、その年の実力上位を選ぶ「春の公開実力診断テスト」なるイベントが、毎年GWのこの時期に開かれており、今年2017年で5回めとなる。 【続きを読む】

2016年最も印象に残った××××

2016年最も印象に残った××××

:::アート:::
 
時間をめぐる、めぐる時間の展覧会 (三軒茶屋=生活工房ギャラリー)
近代風景~人と景色、そのまにまに~ 奈良美智がえらぶMOMATコレクション (竹橋=東京国立近代美術館)
ブラティスラヴァ世界絵本原画展 (浦和=うらわ美術館)
Chim↑Pom「また明日も観てくれるかな? 〜So see you again tomorrow, too? 〜」 (新宿=歌舞伎町振興組合ビル)
1920~2010年代 所蔵工芸品に見る 未来へつづく美生活展 (竹橋=東京国立近代美術館工芸館)
後藤美月個展「なんにもないがたくさんある」 (表参道=オーパ・ギャラリー)
平岡瞳版画展「ゆき」 (表参道=オーパ・ギャラリー)

全くノーマークだった「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」。チラシのビジュアルが、同じ時期に出版した絵本『わかる わかる じかんの えほん』と偶然似ていたのがきっかけで興味を持ちました。時間というひとつのテーマを、科学、歴史、文化人類学などさまざまなアプローチによって、デザインやイラストレーション、映像などの資料とともに解き明かしていく試みがとてもユニーク。関連資料として絵本も数多く紹介されていて刺激になりました。

「奈良美智がえらぶMOMATコレクション」では、普段の作品からだけでは伺えない奈良さんのルーツを垣間見ることができました。恩師の麻生三郎から受け継いだ平和への願いもコメントから伺え、いま観るべき展示になっていたと思います。

イラストレーションの領域における版画表現に目を見開かされた一年でした。ここ数年の画家たちの努力が花開き、大きな実を結んだ印象を持ちました。若手〜中堅のイラストレーターとの良き出会いにも恵まれた気が。彼ら/彼女たちに報いる仕事をしなくては。
 
 

:::音楽:::
 

24K Magic Bruno Mars
MALIBU Anderson .Paak
VIBLATION TOKYO HEALTH CLUB
99.9% Kaytranada
グッド・ナイト 森は生きている
A Long Day ミツメ
Epoch Tycho
Nite-Funk Nite-Funk

ベスト・アルバムとして挙げられる作品に、時代や個人の内面を反映するようないわゆる大作・力作が多かったように思います。「Happy」でも「(Get) Lucky」でもなかった一年。でも、個人的にはそういった重い作品と正面から向き合うことが難しい気分で、少しでも気持ちが軽くなったり、いまの足元を明るく照らしてくれる音楽ばかりを探していました。

 
Bruno Mars『24K Magic』

 
 
ボビー・ブラウンやマイケル・ジャクソンが活躍していた時代の華々しい空気感を、この息苦しい時代(白人以外の人種にとっては余計に…)にあえて持ち込んで見せてくれた。タイトル通りの、きらびやかで本物で、魔法のような30分に気持ちが救われました。
>>インタビュー|Billboard Japan

 
Anderson .Paak『MALIBU』

 
 
幼くして両親が刑務所へ、自身も妻子を抱えてホームレスに。しかし理解者に助けられ、やがてドクター・ドレのフックアップによってシーンへ登場……という「ドキュメント女(男)ののど自慢」ばりのサクセスストーリーも勿論のこと、ジャミロクワイの再来とも言いたくなる(しかし彼らほどポップ=単純ではなく、アウトプットも実に多彩)、ジャズ/フュージョンの影響を受けて複雑に刻まれたトラックの上を撫でていくようなハスキーなヴォーカルが癖になります。
>>アルバムレビュー|bmr
 

TOKYO HEALTH CLUB『VIBLATION』

 
ユニークなMVをきっかけに知った、スチャダラやリップの系譜に連なるヒップホップユニットが放った名盤。フリースタイルダンジョン(←これも息苦しい世の中を象徴するような表現のひとつ)には絶対出なさそうなところも好感が持てます。
>>TOKYO HEALTH CLUB
>>インタビュー|ナタリー
 

Kaytranada『99.9%』

 
先に挙げたアンダーソン・パークのアルバムにも参加している20代のプロデューサーによるファースト。ラリー・ハードやベースメント・ボーイズの浮遊感にも通じるような4つ打ちの曲が多く、単純に心地良い。アウトサイダー・アートのようなジャケも好き。
>>高橋芳朗 星野源にケイトラナダ『99.9%』をすすめた話|miyearnZZ Labo
 

森は生きている『グッド・ナイト』

 
CDの発売年は2015年だったけど、これはバンド解散後の去年に発表されたアナログLP。解散前に知っていれば……と悔しく思えるくらい、その独特の世界観に大きな衝撃を受けました。手づくりで織物をゼロから編み上げていくような、ここにしかないタイプの音楽。
>>インタビュー|Mikiki
>>森は生きている『グッド・ナイト』のアナログ盤におけるまさかの展開|ele-king
 

ミツメ『A Long Day』

 
 
以前から好みの音で注目していたけど、やっとアルバムを通してトータルで聴ける作品が完成。リズム隊とギターのカッティングから生まれるグルーヴが、トーキング・ヘッズやZEレーベルなど80年代前半の音数少なめのNW風。インタビューでも語っているように『ストップ・メイキング・センス』を思い出す。
>>インタビュー|Mikiki
 

Tycho『Epoch』

 
エレクトロニカ+ギターによる電子と生音の融合。ロバート・マイルズ「チルドレン」などに通じるような甘さを時折感じなくもないけど、とりあえずポップで爽快。メンバーが手がけるジャケットデザインがとてもグラフィカル。
>>ISO50 / Tycho Shop
 

Nite-Funk『Nite-Funk』

 
DAM-FUNKと、Nite Jewel(LAの女性シンセ・ポップ・ソロシンガー)によるユニット。これも80年代的でラグジュアリーなテイストを前面に出したファンク。フランソワ・ケヴォーキアンがマスタリングに関わっているらしいのですが、雰囲気としては80年代にアイランズ・レコードから出た、フランソワとホルガー・シューカイほかによるミニアルバム『Snake Charmer』に収録のダンス・クラシック「Hold On To Your Dreams」からダイレクトに繋がる世界。 
 
 
  

何十年ぶりかにレコードプレーヤーを買って、アナログ・レコードマニアの仲間入りをしました。アナログとストリーミングの両方で、松田聖子の初期作品と、ニュー・オーダーの全作品を、一時期何度も繰り返し聴いていました。ニュー・オーダーの12インチはCD化されたヴァージョンとは微妙に違っていて、アナログでこそ聴く価値がありました(特に「コンフュージョン」「シェルショック」)。全部通して聴いて好みだったのは、12インチ全部と、アルバムでは初期の『ムーブメント』『権力の美学』。
 
 

:::メディア:::
 

::本::
小さな出版社のつくり方 永江朗(猿江商會)
あしたから出版社 島田潤一郎(晶文社)
株式会社カラー 10周年記念冊子(株式会社カラー)

::雑誌::
CanCam 2017年2月号 特集:かわいい写真が撮りたい!! 特別付録:スマホに付ける!魔法の自撮りライト(小学館)

::映画::
シン・ゴジラ
この世界の片隅に
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
FAKE

秋頃に突然大きな夢が頭に浮かび、それ以降はそのことばかり考えていました。今年は実行に移したい。映画は評判だった作品を全部観切れてないので、ロングランの映画館にこれからでも観に行きたい。
 
 

:::ハロプロ楽曲大賞’16:::
 

  
1位|独り占め つばきファクトリー
2位|次々続々 アンジュルム
3位|押忍!こぶし魂 こぶしファクトリー
4位|何故 人は争うんだろう? ℃-ute
5位|泡沫サタデーナイト! モーニング娘。’16

次点|
The Vision モーニング娘。’16
そうじゃない モーニング娘。’16
セクシーキャットの演説 モーニング娘。’16
チョット愚直に!猪突猛進 こぶしファクトリー
どーだっていいの カントリー・ガールズ
懸命ブルース こぶしファクトリー
(リンクはすべてYouTube)
 

MV部門
1位|辛夷の花 こぶしファクトリー

 

推しメン部門|小関舞(カントリー・ガールズ)
 

 

つんく♂ VS 非つんく♂の楽曲が争う状況で、辛うじてつんく♂の曲が(自分の中では)優位に立ちました。つばきファクトリー「独り占め」は、久々のつんく×大久保薫コンビによる作品で、サトシ・トミイエのような流麗なピアノのフレーズが耳に残る佳曲(参考:Frankie Knuckles「Rain Falls」)。少女同士にしかわからない繊細なニュアンスの歌詞はザ・つんくの真骨頂。つんく♂の曲はMVやCDだけだと正直最初はピンと来ないのですが、現場で聴くとその歌詞やバックトラックの真価が、少女たちのギリギリの歌唱とパフォーマンスを通してしっかりと伝わってきます。

つんく♂の魂を純度の高い形で歌い継いでいるグループは、現在ではモーニング娘。とハロプロ研修生の2組だと思います。そのことに気付いてから、研修生のライブにも足を運ぶようになりました(冠番組の「はぴ☆ぷれ」「ただいま研修中」はリアルタイムで全部見ていたけど…)。ハロプロで一番面白くて観るべき価値があるのは研修生、という最後の境地に達してしまった2016年でした。

 
>>第15回ハロプロ楽曲大賞’16

 
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演劇女子部「ネガポジポジ」

演劇女子部「ネガポジポジ」

ハロプロ研修生+つばきファクトリーによる舞台、演劇女子部「ネガポジポジ」を観た。

あのような前衛的でマッドな(…そう評して差し支えないと思う)作品を、10代前半から中盤の女の子たちが中心になって演じ、15日以上に及ぶ公演が連日ハロプロファンで埋まる光景がとてつもなくパンク、というか、演劇の未来を明るく照らしているようだった。

A・B・C3チームによるローテーションのうち、結局自分が観たのはAチームの一回だけで、その日はセリフのミスなどまだ不慣れな部分もあったけど、素朴な印象のメインキャストの二人(山岸理子と加賀楓)が、演技と素の自分とのギリギリの境界線上でぶつかり合う姿に胸を撃たれた。この舞台に関しては、自分の殻を壊せる人、もしくは、もともと自分の殻を持ってない人が強い、という気がする。アンサンブルではハロプロ研修生に加入したばかりの(元はちきんガールズ)川村文乃が強烈な印象を残していた。彼女に関しては評価の底が本当に見えない。どれだけたくさんの可能性を持っているんだろう。Aチームのメインキャストの5人(山岸理子、加賀楓、堀江葵月、清野桃々姫、金津美月)は全員好印象だった。

ツイートにも記した後半の「山川恵津子風シティポップ」(先行発売のサウンドトラックEPには未収録)に合わせて全員で踊る場面がとても艶かしく(昔ミニシアター系の作品ばかり扱うレンタルビデオ店で借りて観た『ヘリウッド』という日本のB級ミュージカル映画の一場面を連想した)、終わった後も悪夢のようにずっと頭の中でループしていた(現在も)。ハロプロには、歌にもダンスにも厳格な「ハロプロらしさ」のレギュレーションがあって(つんくイズム、みたいな)、普段のパフォーマンスやコンサートでその枠をはみ出すことは絶対にないのだけど、あの場面で、ハロプロらしさから逸脱したフォーマット(グルーヴ)の曲でみんなが踊っている様子に、その禁忌を破るような興奮を感じたところもあったんじゃないか、と振り返って感じている。DVD+完全版サントラとのセットでリリースしてくれたら嬉しいし、設定やセリフなどよくわからなかったところは、DVDなどでもう一度確かめてみたいな、と。ナレーションで、80年代当時の女子アナを模してわざと何度も噛むところとか、掟破りな小ネタがそこかしこに隠されていた。

>>「ネガポジポジ」の設定と元ネタをゆとり世代がまとめてみた|愛を確認しちゃう
……このレビュー、面白かったです。
 
negaposiposi-sch
 
[2017/02/24追記]

DVDの発売がアナウンスされました。先行受注(終了)と一般発売も行われます。
サントラCDはフル収録。

>>Amazon.co.jp

2016年11月3日(木)~11月20日(日)池袋シアターグリーン BIG TREE THEATERで行われた、演劇女子部「ネガポジポジ」を映像化!
3チームのキャスト別に収録、DVD3枚に加えて、サントラCD1枚を加えた4枚組。
出演
《チームA》
キャスト:山岸理子、加賀楓、堀江葵月、金津美月、清野桃々姫
アンサンブル:川村文乃、横山玲奈、小野瑞歩、高瀬くるみ、前田こころ、吉田真理恵、西田汐里
《チームB》
キャスト:小野瑞歩、高瀬くるみ、前田こころ、吉田真理恵、小野田暖優(演劇女子部)
アンサンブル:川村文乃、横山玲奈、浅倉樹々、小片リサ、一岡伶奈、小野琴己、西田汐里
《チームC》
キャスト:浅倉樹々、小片リサ、一岡伶奈、小野琴己、西田汐里
アンサンブル:川村文乃、横山玲奈、山岸理子、加賀楓、堀江葵月、清野桃々姫、吉田真理恵
※梨木智香、須藤茉麻は全公演に出演致します。
東京の片隅でせんべい屋を営んでいる「万田(まんでん)家」。父はおらず、ひとりの母と、多感な4人姉妹で暮らしている。
1988年の大晦日、まんでん家に次女・りさの“友達”由美がやってきた。
ポジポジしている由美とネガネガしているりさ、友達になれそうでなれない二人。
ニッポン中が「バブル景気」に沸き立っていたあの時代から、未来の扉が見えなかった世紀末にかけて、
彼女たちのいびつな成長や衰退を、「家族」のいる場所から綴っていくヘンテコオペレッタ。
その名も「ネガポジポジ」。
収録時間:DVD3枚組各約110分+サントラCD付

2016/08/12〜13:RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO

2016/08/12〜13:RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO

S=SUN STAGE D=def garage E=EARTH TENT R=RED STAR FIELD RB=RAINBOW SHANGRI-LA T=TAIRA-CREW B=BOHEMIAN GARDEN

160812fri
PUFFY [RB] →Suchmos [R] →(BABYMETAL [S] )→ハナレグミ [R] →(電気グルーヴ [S]

160813sat
(水曜日のカンパネラ [R] )→高田漣 [T] →田島貴男 [B] [T] →矢井田瞳 [T] →cero [RB] →(MY LIFE IS MY MESSAGE〔山口洋〜矢井田瞳〜TOSHI-LOW(BRAHMAN)〜仲井戸麗市〕 [B] )→KEN ISHII〜TAKKYU ISHINO [RB] →終(日の出)

>>2005/08/19〜20:RISING SUN ROCK FESTIVAL 2005 in EZO|パラグラフ
>>2006/08/18〜19:RISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZO|パラグラフ

10年後のライジングサン

▼ライジング・サンは2005年と2006年に参加して以来。半分仕事(当時勤務していた音楽事務所の所属ミュージシャンの応援)目的だったけど、ハナレグミや忌野清志郎などをゲストに迎えたフィッシュマンズ、電気グルーヴとスチャダラパー(電スチャ)、レイ・ハラカミなどのいまも記憶に残るライブやフェス自体の温かな雰囲気が忘れられず、今回10年ぶりに家族を連れての再訪が実現した。

▼10年前と比べて最も大きく変わった点は「会場が巨大化していたこと」だった。下の地図に書き込んだように、以前と比べてテント7区画分横に増えていた。この距離が実際に歩いてみるとかなり長く過酷で(子連れにとっては特に)、結果としてSUN STAGE方面には滅多に行かず、今回宿泊したフォレストテントサイトに近いBOHEMIANからRED STAR FIELDまでのエリアをうろついていた。逆にBOHEMIAN方面に全く来ない人も多かったに違いない。

RSR2016

▼しかしこの変化は、直ちにマイナスとはいえない新しいフェスの楽しみ方をもたらしてくれた。家族〜子連れにとってのフェスは、大人同士や単独での参加に比べ、子どもの状況や行動可能範囲・就寝時間などの様々な制約に左右され、予定通り・思い通りになることはほとんどないと言ってよい。その代わり、欲ばらず「可能な範囲でいま目の前で起こっていることを楽しむ」という考え方に辿り着いた。冒頭の観覧リストも、以前だったら予定通りに制覇しようという気持ちで満々だったが、今回は行き当たりばったりだったり予定外だったり、アーティストによっては一部分しか観られなかったライブも多い(カッコで囲んだアーティスト)。それ以上にフェスという場全体から受け取ったものが大きかった。

よりぬき・アーティスト別感想

PUFFY
▼RAINBOW SHANGRI-LAの屋根付きスペースの両側に大人から子どもまでびっしりと沢山の人々が群がり、時間を追うごとに人数が増えていく。ヒット曲を持っているのが何よりの強み。
▼サビ前がPPPHなので、みんな一緒に盛り上がった。アイドル的なノリも楽しかった。
▼近くで観られず確認できなかったけど、サポートギターはフジタユウスケ君(かつてバンド時代のジャケットデザインを手がけたことがある)。

Suchmos
▼音源だとオリジナル・ラヴに近い印象があったけど、実際の演奏を観るとフライング・キッズも連想した。衣装がジャージだから?

rsr2016

BABYMETAL
▼SuchmosのMC中、無音の時間に神バンドの地鳴りのような音が遠くから聞こえた。慌てて移動し観られたのは数曲だったが「イジメ、ダメ、ゼッタイ」などSU-METALの声がずっと耳から離れない。

ハナレグミ
▼しばらく観ない間にバンドとしての表現が大きくスケールアップしていた。「オアシス」が良かった。
▼旧知のマネージャーが声をかけてくれて、バックステージで約10年振りの再会を果たすことができた(初期のアルバムやシングルなどのデザインを担当していた)。ぼくたち夫婦の結婚パーティーで歌ってくれたタカシ君に、大きくなった娘を紹介するという長年の夢が叶った。本当に幸せな時間だった。

矢井田瞳
▼TAIRA-CREWとBOHEMIAN(MY LIFE IS MY MESSAGE)で2回「My Sweet Darlin’」を聴いた。張りのある素晴らしい声に惚れた。MY LIFE IS MY MESSAGEの出演者は、山口さんを含め皆、美しい声の持ち主だった(とくにBRAHMANのTOSHI-LOWの声の引力)。
▼娘が、「だーりだりーん」が耳タコソングになっちゃったよ、と笑っていた。

cero
▼演奏を観たのは今回が初めて。驚愕の一語に尽きた。全然シティ・ポップじゃなかった。強いて言えば無国籍なシティ・ポップ? 日本のシーンを見渡して同種の音楽が見当たらなかった……けど、しばらく考えて思い浮かんだのがSAKEROCK(カクバリズム繋がりだけに)。メロディとして坂本九など古い昭和歌謡の匂いも感じた。共演のVIDEOTAPEMUSICの影響も大きかったのではないか。
▼複雑なコードとリズム構成を沢山の若者たちが自然に受け入れ、フェス的な反応や手振りで応えていたのが不思議だった。

TAKKYU ISHINO
▼新作の曲から、ニューオーダーの前座DJでもかけた偽ブルマン(C.O.P.Project「Pornostar」)、Orange Range「以心電信 Takkyu Ishino Remix」などを挟み、Patrick Hernandez「Born To Be Alive」で終わる1時間15分(SoundHoundが役に立った)。最近の卓球は70年代のユーロディスコがお好きなようで、その享楽性が新しいアルバムにも作用している気がする。官能=享楽性。
▼Orange Rangeの曲のVJは沖縄の伝統衣装を着た女性や少年のコラージュ。音楽に社会的な意味性は込めない人だと知りつつも、最近の沖縄へ向けてのメッセージなのではと勘ぐってしまった(かつての山下達郎「希望という名の光」のように)。《離れてたって 以心伝心 黙ってたって わかる気持ち/想いよ届け 君の元に 未来につないでく 信号は愛のメッセージ……Orange Range「以心電信」》
▼VJの最大の見どころはなんといっても最初と最後に流れた、ポケモンGOのパロディ偽ピカチュウ「タッキュウ」。Twitterのアイコンにも使われているやつ。
▼ターンテーブルの上に載せた生ビールのコップがくるくると回り、それをひょいっと取って飲む動作が面白かった。DJおじさん。
▼「魔法的電子回路」つけてる人を2人くらい見かけた。

rsr2016-takkyu

ライジング・サン備忘録

持って行ったけど使わなかったもの
雨具(ずっと晴れていた) 🙂 。
初日は猛暑だったが、二日目は涼しかったため、上着は役に立った。

持って行って役に立ったもの
保冷バッグ……500mlペットボトルが2、3本入る大きさ。裸の場合に比べて長時間冷たさが持つ。会場内コンビニで氷を買って入れておくとさらに良い。
ちなみに、フォレストの再入場口のすぐそばにセイコーマートがあるので(帰る間際に気付いた…)、日用品には困らなそう。

持って行けばよかったと思ったもの
キャンプ用キャリーワゴン……テントやその他の重い荷物を(近くに会場内郵便局があったので)短距離とはいえ、運ぶのがとても大変だった。そんなとき一台のキャリーワゴンに荷物を全部載せて、さらに子どもたちまで載せて運んでいる家族がうらやましかった。

cooling-bag  carry-wagon

ベスト・プレイス=TAIRA-CREW
▼TAIRA-CREWはキャンドルジュンがプロデュースする、ステージに沢山のキャンドルが飾られたスペース。地面には干し草が敷き詰められ、森の中で木陰も十分にあり、BOHEMIANを更にソフトにしたようなアコースティックやアンビエントミュージックがずっと流れている。昼間は晴天と猛暑のためテント内が蒸し風呂化していて休めず、テントの外に休息所がほしい、というニーズに最適の場所だった。昼間は、ほかの人たちと同じように干し草に寝転んで仮眠をとったり、娘や近くにいた子どもと一緒に葉っぱで笹舟を作って遊んだり、見たいライブがあれば出かけて行ってまた戻ってきたり……二日目はほとんどここを拠点にのんびり過ごした。初日からハナレグミや藤原さくらなど、スケジュールにないゲストの飛び入りもあったようだった。ここだけにしかないドリンクやかき氷のメニューも揃っている。夜は色とりどりのキャンドルが一斉に輝く、夢のような隠れ家だった。

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テント撤収〜帰路
▼早く帰る場合は、3時台にテントを撤収し発送も済ませてしまい、SUN STAGE終了後そのままシャトルバスの列に並ぶのがベストだと思う。今回は7:30に起きてゆっくり行動を開始し、シャトルバス乗り場に辿り着いたのが10:00で、12:20の帰りの飛行機に滑り込むギリギリのタイムスケジュールだった。家族全員の荷物の片付けと移動に思った以上に時間がかかることがわかった。
▼シャトルバスは、9:00まで随時出発、9:00以降は1時間おきの出発になることに注意。1時間1便の出発時間は厳格で、無常にも取り残される人々が沢山いた。出発時間を知らず偶然10:00少し前に乗り場に着いたからいいが、少しでも遅れていたら帰りの飛行機に間に合わなかったと思うとゾッとする。
▼日曜朝になると飲食系の屋台は撤収してしまうので、必要な物は土曜夜までに確保しておきたい。

北海道土産
▼東京・名古屋・埼玉・仙台・相模原在住なら北海道どさんこプラザで名産品が手に入る(空港よりも品揃え豊富…有楽町調べ)。ギリギリに空港に到着してお土産が買えない!と焦らなくても大丈夫 🙂 。Kitaka関連グッズは(Kitakaカードも)北海道にしかないので忘れずに。

日の出
▼10年前は未明の間にテントを撤収して会場内郵便局に預け、SUN STAGEのトリのアクトと一緒に日の出を迎えるセレモニーを体験できた。しかし今回は娘がいて、早朝の撤収は難しかったし、片道30分以上かけて眠い娘を連れてSUN STAGEとテントを往復するという選択も無謀だった。
▼結局SUN STAGEには行かず一人で、人の少ないBOHEMIANで日の出を迎えることにした。約20分かけて丸い太陽がゆっくりと地平線から産まれ出る時間は神々しく、感動で心が震えるほどだった。次回もBOHEMIANで日の出を見てみたい。

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2004年のイスタンブールメモ

2004年のイスタンブールメモ

トルコのイスタンブールに観光で約一週間滞在したのは2004年、いまから12年前のことだった。結婚して最初の夫婦旅だったので、事実上の新婚旅行ということになる。街のあちこちで見た美しい風景や人々の優しさが、いまだに脳裡に焼き付いている。そんなイスタンブールの平穏だった日常を壊してしまいかねない出来事が、ここ数年、とくに今年に入って立て続けに起こっていることに心を痛めている。

当時の旅行記「イスタンブールメモ」がハードディスクに残っていたので、今回ネットにアップしようと思う。おみやげと一緒に、仲の良かった人たちに渡す目的で書いた文章だった。特別に面白い内容やメッセージ的なことが書かれているわけではなく、旅を通して体験したことや感じたことがただ淡々と記されているだけだが、あの頃のイスタンブールの空気がなんとなく伝わるのではないだろうか。

文中でも少し触れているが、この時期にも既にテロは存在していた(シリア国境やアンカラ方面など)。しかし、9.11から3年後、2004年のイスタンブールはまだ、トルコ建国から続いてきた世俗主義とイスラム的価値観が共存する、ピースフルな空気に満ちていたように思えた。

12年後の現在、イスラム原理主義へと扉が閉ざされてゆく状況の裏には、中東情勢やEUとの関連など、反動、とはひと言で片付けられない様々な問題が横たわっているのだろう。トルコに限らず、イギリス、日本、アメリカ、アジアからヨーロッパまで、同じ色の雲が世界中を覆いつつあるのを、ひりひりした予兆とともに感じている。

いまのトルコや、この時代に対して言いたいことは山のようにあるけど、あえて何も考えていないかのように口を閉ざしておこう。あのとき、イスタンブールの街のあちこちで無数に見かけたネコたちがそうしていたように。

>>放送24局 免許取り消し 公務員2.5万人処分|毎日新聞

イスタンブールメモ(2004)

イスタンブールを一週間ほど旅してきました。妻がイスラム教とキリスト教の歴史について勉強したのがきっかけで、トルコの美しさに興味を持ったこと。こんな時期だからこそイスラムの文化に触れてみたいと思ったこと。たまたま出たばかりの旅雑誌「ニュートラル」(現・TRANSIT)のイスラム特集があまりに素晴らしかったり、「ミュージックマガジン」でもトルコ他の地中海音楽が紹介されていて、タイミングを感じたのでした。

1

旅の概要

イスタンブールメモ

イスタンブールはトルコ最大の都市で、アジアとヨーロッパにまたがる東西文化の交差点。ボスフォラス海峡をはさんで、歴史的建造物とバザール(市場)がぎゅうぎゅうに詰まった旧市街と若者文化が栄える新市街があるヨーロッパ・サイド、住宅地の多いアジア・サイドに分かれる。

今回宿泊したのは、有名なブルー・モスクやアヤソフィアのある旧市街のスルタン・アフメット地区。「深夜特急」で沢木耕太郎が泊まった宿のすぐ近く。旅行中はずっと晴れていて、最高28℃/最低18℃の過ごしやすい夏の気候。公用語はトルコ語で、観光地では英語もほぼOK。移動手段はトラム(路面電車)、国鉄、バス、タクシー、メトロ、そして船。

街の印象

ヨーロッパの合理性(街全体の近代性)とアジアの猥雑さ(屋台、物売りが多い)の両方が絶妙にブレンドされている。ヨーロッパの人々にとってはアジアの雰囲気を手軽に体験できる最も近い場所とあって、たくさんの旅行者が観光で訪れていた。日本人観光客も多かった。トルコ人が日本人に対して親切といううわさは本当で、困ったとき、商売人にも普通の人にも何度も助けられた。

テロのことは行く前からずっと気がかりだったが、暮らしている人々の表情はいたって明るく平和な雰囲気に感じられた。ただ、人が集まる繁華街や観光地を中心に市内の至る所で膨大な数の警官や軍人の姿が目に付いた。穏やかで威圧感はあまりなく、守られている安心感の方が強かった。

2

モスク

市内にはモスク(トルコ語でジャミイ)と呼ばれるイスラム教の礼拝堂が500以上あり、人々が毎日礼拝に訪れる。一般の人も入ることができ、無数のタイルやイスラム絨毯の紋様、アラビア文字のカリグラフィ、ステンドグラスが多くの観光客を魅了する。朝や夕方など決まった時間に市内のモスクのスピーカーから一斉に流れるコーランの歌声も美しい。

モスクは一つ一つ美しさが違い、観光客が一番多いブルー・モスクのほか、青いタイルがひときわ美しいリュステム・パシャ・ジャミイ、絨毯や窓枠などが珍しいモスグリーンで統一されたオルタキョイ・ジャミイが特に印象に残った。イスラム建築の様式はモスクの他にも、古い建物や博物館など至る所で見ることができる。イスラム様式とヨーロッパの近代建築が複雑に絡み合うところが、イスタンブールの街の面白さだった。

バザール

イスタンブールメモ

旧市街には数多くのバザール(市場)がある。土産物や宝飾品から生活用品まで揃うグランド・バザール、食品や香辛料が多いエジプシャン・バザールのほか、革製品、靴、ジーンズ、大工道具、ペット用品のバザールなど。店は業種ごとにほぼ一箇所にかたまっていて、たとえば靴の市場だったら靴屋が100店舗以上並んで「靴・靴・靴……」、ジーンズの市場も同様に「ジーンズ、ジーンズ、ジーンズ……」という感じ。それらの店の合間にケバブなどのファーストフード屋があったりして、バザールはイスタンブールでもとりわけアジアの匂いを強く感じる場所だった。

どこも香辛料の匂いが強烈に漂い、鼻が弱いので鼻炎によるくしゃみに悩まされた(帰国したらすぐ治った)。

食べ物

トルコ料理の特徴は、油っこい(オリーブオイルを多用するため)、乳製品 (ヨーグルト)をよく使う、サバなどの魚がおいしい、野菜が多い、豚肉は宗教上食べられず羊肉や鶏肉が使われる、辛さなどの刺激は少なくまろやかさがある、など。世界三大料理に数えられることでも有名。

屋根のある店で食べる料理よりも、屋台で売っている安いファーストフードを外でほおばる方がおいしく感じられた。日本でも見かけるケバブサンド。「深夜特急」にも出ていた、焼いた(or揚げた)サバと野菜をフランスパンのバケット半切れにはさみ、レモン汁と塩をたっぷりかけて食べるパラムート(通称サバサンド。これがベスト屋台食)。ゴマがたっぷりついた香ばしい揚げパンのシミット。薄くクレープ風に焼いた丸い生地で香りのある草を巻いて食べるラフマジュン。どれもおいしいうえに、日本円にして100円程度の安さ。

クムカプという港の近くのレストラン街では魚料理がおいしいと聞いて、食べに行った。シー・バス(店のおじさんは日本語で「スズキ」と言っていた)をトマトソースとマッシュルームで煮込んだ料理が絶品。ほかにも、いろんな種類の料理をバイキング風に選んで皿に載せてもらえるロカンタ(トルコ式食堂)がやさしい家庭料理風の味で良かった。トルコのレストランではパンが食べ放題。唯一、ヨーグルトを使った料理とヨーグルトドリンクのアイランだけはどうしても苦手だった。

飲み物ではトルコ紅茶のチャイ。日本で一般に知られているインド風のスパイシー・ミルクティーではなく、少し濃いめの紅茶。アップルティーが特においしい。専用のグラスと皿で出てくる。絨毯屋などのお店ではお客に気前よく振る舞われる。トルコ式コーヒーはエスプレッソやベトナムコーヒーに似ていて、ちょっと苦いので水とセットで出てくる。コーヒーの挽き粉が沈むまでしばらくおく。夏は暑いため、街を歩くにはミネラルウォーターが必須で、売店で500mlのペットボトルが30円、1.5Lが50円。スーパーでまとめ買いすればもっと安い。コーラ350mlは70円。

デザートでは、日本でも「トルコ風アイス」として有名なのびるアイスのドンドゥルマ。ご飯粒の入ったライスプリンなど。ターキッシュ・ディライトという別名がある、トルコの伝統的なお菓子のロクムも有名。でもデザート・お菓子系はどれも激甘。

3

音楽

街から自然に聞こえてくるトルコ語のポップスが面白かった。ヒップホップやトランスをベースにトルコ語のこぶしが効いたヴォーカルが乗り、ちょっと昔のバングラビートが進化した感じ。でも欧米の借り物でなくオリジナリティが感じられる。

日本では演歌を聴くような世代がダンス系の音楽を普通に聴いていた。街でタクシーを拾ったとき、中年の運転手がJ-WAVE的なFMの最新トルコポップスを爆音で流していたり、民芸品屋の親父がトルコ語のラップを聴いていたり。狭い観測範囲だけど、日本のような「高年齢の人は演歌、ファミリー層はニューミュージック、若者はJ-POPやアイドル」といった年齢・世代別のマーケットの棲み分けがトルコには少ないように感じられた。日本でいえば、氷川きよしが演歌ではなくEXILEやChemistryのオケに乗せてあの調子で歌ったら、世代を越えて爆発的にヒットするかも、みたいな感じ。

CDショップは、銀座っぽい新市街のイスティクラル通りを中心に大きな店が何軒か。伝統音楽を扱う小さな店も多数。HMVやTOWERなど外資系チェーンは無し。洋楽よりドメスティックが強く、メディアはCDとカセットが半々。海賊盤もコピーコントロールCDも、見た限りでは皆無だった。偶然入ったショップの店員はとても親切で、ぼくのCD探しに付き合い、その場で新品の封を開けて試聴させてくれた。トルコ語のヴォーカルものとアンビエント/トランス系を6枚ほど購入。1枚が最低500円から高くても1000円台。

アート

歴史的建造物のトプカプ宮殿アヤソフィアは博物館になっていて、収蔵品やモザイク画などを展示していた。

今回現代アートには期待していなかったが、偶然立ち寄ったアヤイリニという巨大なキリスト教会跡で、トルコ〜ギリシャの現代美術家の展示を見ることができた。絵画、写真、立体作品など。イスタンブールでは2年に一度「イスタンブール・ビエンナーレ」という現代美術と音楽の祭典が開かれていて、もともとアートの盛んな場所。残念ながら今年は会期ではなかった。

古本蚤の市も一応のぞいてみたが、ペーパーバックや教科書のお古など実用的な本が中心で、特に目を引くものはなかった。

イスタンブールメモ イスタンブールメモ

トルコの写真家Nazif Topcuoglu(www.naziftopcuoglu.com)の作品。
少女たちが図書館で写真について学ぶ「Teaching Photography」シリーズ。

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ファッション

トルコ人は美しい。男性はがっしりとたくましく、女性はぴしっと締まっている。グラマーとかマッチョでなく、余計な物が付いてなくて骨格と姿勢が良い(肥満の人からもそれを感じた)。帰国後、電車や街で日本人を見て、その体格のあまりの違いに失望した(他人のことは言えない)。

服の色で目に付いたのはターコイズブルー。日本で流行っているグリーンぽい青(エメラルドグリーン)ではなく、トルコ石の青。今年の流行色なのか、トルコだからなのか、とにかく目立っていた。ターコイズブルーはトラム(路面電車)の外装や公衆電話など街の各所で使われていた。

女性はイスラム正装の割合が半分以下くらい。パシュミナ(頭にかける布)と長袖コートで色を合わせたりして、おしゃれを楽しんでいるようだった。

ハマム

イスタンブールメモ

ハマムとは、早朝から深夜まで営業しているトルコ式風呂。イスタンブールを発つ朝に行った。サウナ風の暖かいドーム式の部屋で30分ほど横になっていると、屈強なおじさん(女風呂は女性)がやってきてアカスリや体洗い、マッサージをしてくれる。マッサージは死ぬほど痛く、大声で叫んでしまった。顔や頭を洗うとき、顔面に容赦なく石鹸入りのお湯をぶっかけるので、途中でお湯を飲んでしまい、マッサージの衝撃と相まって息ができなくなりパニック状態に。おじさんの「うがいをしろ」というポーズを真似して何とか回復した。あとから思えば笑い話だが、幼い頃海で溺れかけたとき以来のパニック体験を通して、精神的にかなり強くなれた。

実は旅行直前に珍しく突然腰痛になってしまい、旅行中も痛みが引かず、日本に帰ったら整体に行こうとずっと思っていた。しかし、ハマムから出ると不思議なことに腰の痛みがすっかり消えていた! この日ハマムで治るために神様が腰痛にしてくれたのでは?と思ったほどだった。

ハマムのマッサージは日本のように時間をかけて揉むやり方ではなく、力任せに要所をつかんではひねる一瞬勝負。怪獣のように無神経に首や腕をぼきぼき鳴らし、太股の内側などを骨が折れるかと思うほどの強さで押して短時間でおしまい。強い力を加えているのにもかかわらず、マッサージ自体の痛みは後に引くことなく全身に心地よいしびれが残った。

トルコ人から学んだこと

一切れのスイカがそこにあるとして、種が入っているから食べないというのはナンセンスだし、我慢して種まで食べるのも同様にナンセンス。とりあえず口にして味わって、あとで種など不要な部分があれば自然に吐き出せばよい。そんなコミュニケーションにおける摂理みたいなものは仮説として頭ではわかっていたつもりだったが、今回トルコ人とのコミュニケーションを通して、身体で理解することができた。というか身体はすでに知っていた。

ハマム体験もそうだったけど、今回の旅は「身体」がキーワードだった。イスラムの歴史や建築、図案の美しさも頭ではなく身体の方に詰め込んできたので、これからじわじわと何かの折にしみ出てくるのではないかと思う。あとは、少々お節介に思われてもとにかく伝えることなど。

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おまけ

●イスタンブールはネコの街。市内あちこちでネコが寝ていた。
●TukTukCafeTシャツ(当時デザインしたグッズ)を着ていたら、「そのTシャツどこで買いましたか」と何人かのトルコ人に声をかけられた。

イスタンブールメモ

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