これから行くかもしれない展覧会[2019・1〜]

これから行くかもしれない展覧会[2019・1〜]

楓真知子個展「よる」
2019年1月6日[日]―1月22日[火]
ぽたかふぇ。(東京・高円寺)
おおらかで心の虚を突かれるような、いい絵だなあと思います。

荒木経惟「愛のバルコニー」
2019年1月7日[月]―2月2日[土]
JCIIフォトサロン(東京・半蔵門)
自宅バルコニーから見た定点観測写真。淡々と陽子さんへと近付いている。

平成ネット史(仮)展
2019年1月11日[金]―1月14日[月・祝]
渋谷ヒカリエ 9F ヒカリエホールAホワイエ(東京・渋谷)
話題になった「平成ネット史(仮)」のリアル版。トークイベントも開催。

石川直樹 この星の光の地図を写す
2019年1月12日[土]―3月24日[日]
東京オペラシティ アートギャラリー(東京・初台)
前から観たかった展示。東京巡回。石川直樹の集大成的内容。

さわ展「もりのさんとののこさん」
2019年1月15日[火]―1月31日[木]
シーモアグラス(東京・原宿)
生活を感じさせ、ほっこりとした気持ちにさせてくれる絵。

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ― ピュリスムの時代
2019年2月19日[火]―5月19日[日]
国立西洋美術館(東京・上野)
初期の画家としての作品が新鮮。

[メモ]

今月は欲張らずこんな感じで。先月の記事も合わせてご確認ください。

 
毎年ブログで公開していた新年のご挨拶を、今年からやめてみることにしました。

年頭に目標を掲げて、その通りに叶ったことはほとんどないんですよね。とくにここ何年かは、やりたいことの約束手形ばかりが先行してしまい、実際にしていることの間に大きな乖離が生じていた。目標を掲げることをちょっと休んでみようかなと思ったわけです。

生きる上での目標や指針を掲げている人、そしてその通りに生きている人をたまに見かけることがあって、美しいなと思う一方で、新しい可能性を狭めることにつながっていないだろうかと(反面教師的に)感じたことが、昨年ありまして。

自分について誰よりもわかってなくて、未知の可能性に気付くことを阻んでしまう、自分自身にとっての最大の敵は、ほかならぬ「自分」じゃないかなと思ったのです。とくにこれだけあらゆる場所でリコメンデーションが発達してくると、外の世界と思っていたものがすべて自分の鏡だった、ということにもなりかねない。それはネットの世界を中心に既に起こっているし、とても怖いことだと思います。

ずっと続けている「これから行くかもしれない展覧会」も同じような結果に陥る可能性は承知していて、ここからこぼれた展示もできるだけ観るように心がけてます。これはこれで、多様な選択肢の中での小さな手がかり・手助けになれば幸いかと。
 

TVアニメ『はたらく細胞』、去年の暮れに教えてもらって家族でめちゃハマりました。生まれてからずっと行動を共にしているのに、どんなふうになっているのか自分ではさっぱりわからず、時には自分自身を攻撃する敵にもなり得る「自分」についての愛すべきお話です。

>>TVアニメ『はたらく細胞』

 
>>これから行くかもしれない展覧会[2018・12~]

2018年最も印象に残った××××

2018年最も印象に残った××××

:::アート:::
 
生誕110年 東山魁夷展 (乃木坂=国立新美術館)
柚木沙弥郎の染色 もようと色彩 (駒場東大前=日本民藝館)
会田誠展「GROUND NO PLAN」 (表参道=青山クリスタルビル)
奈良美智「Drawings : 1988-2018 Last 30 years」 (広尾=カイカイキキギャラリー)
 

アートを観ることにあまり喜びを見いだせなかった一年でした。作品を目の前にした時の驚きや喜びをアウトプットとして世の中に還元したいという還元のサイクルが、今年は様々なきっかけにより弱まってしまった。濃霧のように身辺を包むこの閉塞感をなんとか打破したいと願う一方で、そんな閉塞した気分をぶっ放して新たな見方を与えてくれるのも、ほかならぬアートの力なんだろうと思います。ここに挙げた4つの展示からは有無を言わさぬ強いパワーを感じました。

2018年に観た展示の全記録です。>> twilog#gbiyori
 
 

:::音楽:::
 

ニガミ17才b ニガミ17才
スーパーヒーローズ のん
ロックブッダ 国府達矢
THE CITY サニーデイ・サービス
DREAM WALK パソコン音楽クラブ
Con Todo El Mundo Khruangbin
U.S.A. DA PUMP
This Is America Childish Gambino
AIの逃避行 feat.Charisma.com KIRINJI
crescendo PINK CRES.
(リンクはSpotify)
 

社会的な意味での生き辛さや息苦しさも含めて、2018年は1988年によく似ていたと思います。いろんな意味で過渡期。ここからかつてのハウスやテクノ、インディーダンスに匹敵するようなシンプルで美しい、次の時代の音楽が生まれるのか。あとから振り返って、あれは予兆だったと思えるのか。答えはまだわかりません。
 

ニガミ17才『ニガミ17才b』

ロックバンドのフォーマットに、ファンキーなベース、トーキング・ヘッズやズボンズっぽいキーボードなど、自分にとっての好きな要素が詰まっている。変拍子、テクノっぽいフレージング、ラップ、アイドルの要素(平沢あくび)も含め、全部入り。80年代の終わり頃、ニューウェイヴ〜ポストパンクがボディービート〜EBMへと過剰化し、やがて90年代初頭にかけてハウス・ミュージック〜テクノとして洗練されていく過程があって、その頃の混沌とした音楽状況を思い出します。
>>ニガミ17才 『ニガミ17才b』 地下の変態、地上へ降り立つ|Mikiki
 

のん『スーパーヒーローズ』

失礼ながら聴く前は、絶対に自分にハマるとは思ってなかった。単なるパンクロックにとどまらないポップスとしての豊かさは、参加ミュージシャンたちの力の賜物。中学生の時に聴いたら一生の名盤に挙げただろうと思います。
>>のん、ファースト・アルバム『スーパーヒーローズ』を語る。スペシャルな音楽人と彼女が音楽で表現したかったことは?|エンタメステーション
 

国府達矢『ロックブッダ』

中村一義や七尾旅人ほかが脚光を浴びた90年代末の宅録ムーブメントの中でデビューし、この年、空白の15年から突然の帰還。いまの時代の音としてきちんと成立しつつも、まるで歴史の古層から響いてくるような祈りと癒やしと解放のムードが心地良かった。
>>国府達矢の苦闘の歴史。空白の15年を埋めるべく七尾旅人と語る|CINRA.NET
 

サニーデイ・サービス『THE CITY』

振り返れば、このアルバムが表す混沌こそが2018年だったなと。ラップという表現がもはやドラムスやベースなどのパートのように、音楽の中で当たり前のポジションを占めているのも興味深かったです。
 

パソコン音楽クラブ『DREAM WALK』

80年代後半から90年代の音楽モジュール〜パソコンを使って制作する関西のユニット。ユーモアとアイデアが、明確なコンセプトに集約されている。
>>パソコン音楽クラブのHPへようこそ!
 

Khruangbin『Con Todo El Mundo』

泣きのあるギター、うねるベース、タイトなドラム。たった3人によって生み出されるグルーヴ。聴いてると仕事をするのが嫌になってしまう。Pitchforkのライブ映像を見れば伝わるかと。2019年に来日。
 

DA PUMP「U.S.A.」

ハロヲタの間での小さな騒ぎがやがて大きな渦となり、その渦の始まりに自分も居合わせることができました。うちの娘(10歳)は、親の影響から、5月末(池袋リリイベの前)の時点で既に「U.S.A.」もいいねDanceも知っていて(でも黙ってた)、クラスの男子たちがようやく夏休み明けになって「♪カーモンベイビー〜」と踊り始めたのを見て「遅れてる」と思ったらしい。 
 

Childish Gambino「This Is America」

自分の中ではDA PUMP「U.S.A.」と対になっている。人種や移民の問題、銃問題などが生んだ鬼っ子のような曲とMV。この年を語るにあたって忘れてはいけないと思い、残しておきます。
 

KIRINJI「AIの逃避行 feat.Charisma.com」

東京TDC賞に絶対エントリーしそうなMVも含めよく作り込まれており、何度繰り返し再生したか思い出せないくらい。曲は昔、大貫妙子「夏に恋する女たち」を初めて聴いた時の印象に似ている。
 

PINK CRES.『crescendo』

2017年の作品だけど聴き逃してしまい、今年に入ってよく聴いたアルバム。ハロプロ〜アップフロントのグループとしては珍しく、素で女の子に受ける要素を持っていて、事実うちの娘や妻のほうがハマっていた。サウンド的にも、K-POPに比肩するクオリティのEDM〜ポップス。「Summer Wonderland」の7+1拍子とか斬新でキャッチー。
 

次点としては、Cornelius『Ripple Waves』、Taylor Deupree『Fallen』、riton&kah-lo『Foreign Ororo』、星野 源「アイデア」(アルバム未聴)。高橋ユキヒロ『Saravah Saravah!』を聴いてその関連で好きになった加藤和彦『ガーディニア』(1978)。Spotifyとの出会いによりリスニング環境が変化し、プレイリストで、作品の制作年や、構成単位としてのアルバムといった概念が大きく揺らいだ。プレイリストでは「Peaceful Meditation」を心を落ち着けるための薬として何度も聴いた。多くの音楽評論家がベストに選ぶであろう、三浦大知『球体』、折坂悠太『平成』、中村佳穂『AINOU』あたりにはどうしても惹かれず、現時点ではパス。三浦大知自身の楽曲表現にはもう一段深い底があるような気がして(コラボレーターとして引っ張りだこだったのは承知の上で)、これからに期待しています。
 
 

:::メディア:::
 

 
::雑誌::
縄文ZINE(ニルソンデザイン事務所)

::TV::
まんぷく(NHK)
コンフィデンスマン JP(フジテレビ)
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー(テレビ朝日)
チコちゃんに叱られる!(NHK)

::映画::
青の帰り道
クソ野郎と美しき世界
勝手にふるえてろ
ボヘミアン・ラプソディ
シング・ストリート 未来へのうた(2016)
メッセージ(2017)

::LIVE::
ビヨンセ@コーチェラ・フェスティバル2018(4/14・Youtube)
小沢健二「春の空気に虹をかけ」@日本武道館(5/2-3)
DA PUMP「U.S.A.」リリース記念イベント@池袋サンシャインシティ噴水広場(6/6)

 
例年より映画やテレビを多く見た年でした。テレビでは朝ドラの「まんぷく」。これまでのドラマ(作劇)は、戦争や震災などを人の力の及ばぬ大きな災厄として捉え、人間が善なる心を発揮し一致団結して悲劇的状況に立ち向かうのが定型的パターンでした。ゴジラなどの怪獣モノも時代劇も同じ。しかし「まんぷく」では、(戦争を起源としながらも)敵や災厄は自分とかけ離れた外側ではなく、人間同士の関係性に内在している。巨大に見える悪も、善意や自己防衛などあり得る動機によって動かされている。映画「青の帰り道」も、人と人のちょっとしたボタンの掛け違いから始まる悲劇を丁寧に描いた作品でした。
 

:::ハロプロ楽曲大賞’18:::
 

  
1位|きっと私は こぶしファクトリー
2位|43度 ハロプロ研修生
3位|素直に甘えて Juice=Juice
4位|表面張力 〜Surface Tension〜 つばきファクトリー
5位|傘をさす先輩 カントリー・ガールズ

次点|
Are you Happy? モーニング娘。’18
A gonna モーニング娘。’18
もう 我慢できないわ ~Love ice cream~ モーニング娘。’17
Sweet Girl’s Night PINK CRES.
ハロー! ヒストリー ハロプロ・オールスターズ
Loneliness Tokyo 道重さゆみ
禁断少女 Juice=Juice
私のなんにもわかっちゃない モーニング娘。’17
待てないアフターファイブ カントリー・ガールズ
不器用な自分 PINK CRES.
(リンクはすべてYouTube)
 

MV部門
1位|きっと私は こぶしファクトリー
 

推しメン部門|小関舞(カントリー・ガールズ)

 

今年は、楽曲大賞の話題を含むハロプロ周辺の一年の講評を別記事にまとめました。ちょっと角が立つような内容もこんなふうに語ればライトになるんだ、と目からウロコでした。個人の感想なので気に触ったりしたら「ごめんなさいね」。

>>瘤唾対談:楽曲大賞とハロプロ’18

 
>>第16回ハロプロ楽曲大賞’17

 
>>>2017年最も印象に残った××××
>>>2016年最も印象に残った××××
>>>2015年最も印象に残った××××
>>>2014年最も印象に残った××××
>>>2013年最も印象に残った××××
>>>2012年最も印象に残った××××
>>>2011年最も印象に残った××××
>>>2010年最も印象に残った××××
>>>2009年最も印象に残った××××
>>>2008年最も印象に残った××××
>>>2007年最も印象に残った××××
>>>2005年最も印象に残った××××
>>>2004年最も印象に残った××××

雨近対談:楽曲大賞とハロプロ’18

雨近対談:楽曲大賞とハロプロ’18

A:今年はハローの現場に全然行ってない。去年と比べると雀の涙くらい(涙)。
C:今年に入ってチケットを買ったのは、去年申し込んで当たったカントリーのバレンタインイベントを除けば、12月の研修生発表会「みかん」だけ。毎年行ってたおぜこのバースデーイベントも今年は風邪で休んでしまったし。
A:DA PUMPの池袋噴水広場がいちばん盛り上がった(笑)。
C:あれはすごかった。その少し前に同じ場所でそこそこ集まっていたJuice=Juiceのリリイベがお葬式に思えるくらい。地方のお祭りみたいな盛り上がりだった。ハロヲタもよく頑張った。
A:今年はいろんな意味で、心と財布に余裕が足りなかった。あと、アイドルにちょっと飽きてしまったところも正直あって。
C:夏にPINK CRES.を初めてちゃんと聴いて、ものすごくハマってしまった。うちの娘(10歳)までドハマリして、「キレイ・カワイ・ミライ」を毎日のように歌ってた。歌詞の世界観も良いし、K-POPに通じる大人カワイさみたいなのが3人共にある。
A:1stはトラックメイキングも良質で、隠れた名盤だった。タイミングを逃してしまい、現場に行けなかったのが残念。
C:今年は非アイドルに目が向くモードだったのかも。同志社ミスコンのハロヲタ米田紗英ちゃんに毎日欠かさず投票してたし(笑)。彼女も大人カワイさの象徴みたいなところがあった。
A:将来どうなるのかな。いつか有名になって、ハローを引き立ててもらいたい。

 
A:では今年のハロプロについて、楽曲大賞の投票結果を振り返りながら。
C:5曲に絞るのにめちゃくちゃ悩んだ。娘。、J=J、つばき、研修生と、アルバム曲だけでもかなり充実していたから。
A:1位は、こぶしファクトリー「きっと私は」
C:グループとしてはいろいろあったけど、つんくから明るい曲をもらえて。
A:サビ始まりで複数のメロを間にはさんでループしていく、娘。の名曲「笑って!YOU」に近い構造。良い珍曲。
C:辛かった夏頃によく聴いて、元気をもらった。凹んでも頑張ろうっていう気持ちになれる。渋江監督のMVも良かった。
A:2位は意外。ハロプロ研修生「43度」
C:自分の中ではアンジュルム「46億年LOVE」へのアンチテーゼみたいな意識も少しあった(笑)。児玉雨子の快進撃の中、この曲における福田花音の歌詞を高く評価したい。
A:「サンタクロースの正体、小2で気づいて暴いてる」という神フレーズ!
C:うちの娘は小4、つまりつい先日気づいたっぽい。暴かず、そのままもらい続ける戦略らしい(笑)。
A:アレンジも、赤羽橋ファンクの典型。
C:アンジュの「46億年」みんないいって言うし確かにそうだけど、林田健司の作曲は良質すぎてそれこそジャニーズとも取替可能で、そのぶんハロプロ的計算不能な余白や遊びに欠ける印象を受けてしまった。それが、ここ数年のアンジュの(楽曲表現としての)生真面目さにも通じている。
A:MVの珍奇さでバランスを取っているようには見えるけれども。
C:別につんく純正の楽曲じゃなくても、簡単にやるなら「泡沫」の「あと58秒〜」とか。でも、アンジュとしてはそれはしないんだろうね。


 
A:3位は、これも渋いところから、Juice=Juice「素直に甘えて」。アルバムの曲。
C:Juice=Juiceの歌としての魅力は、かなとも、さゆき、あーりーの3人のしっとりした低めの声に、中間のゆかにゃ、そしてトッピングのような佳林ちゃんのハイトーンヴォイス。これに尽きると思うんだ。この曲は5人時代のジュースの魅力が100%出てる。
A:路線も初期のジャズファンク風味に回帰しているし。
C:ルパン三世のエンディング、大野雄二テイスト。艶っぽい。
A:やなみんの卒業に、まなかんの加入、と今年もいろいろあったけど。
C:先ほどのヴォーカルの話に戻ると、今までのジュースの曲は5人の声の魅力を活かす方向で作られていた。
A:新メンバーの加入によってその構造が揺らいでしまう、と。
C:るるちゃんはの声は低域にも高域にもよく伸びるし、加入して大正解だった。逆に言うけど、やなみんの声は高域ではあっても、佳林ちゃんのように芯の強さはないので使いどころが難しい。
A:あと、5人時代は神曲だった「あばれてっか?! ハヴアグッタイ」が8人で録音すると凡庸に聞こえてしまったりとか。
C:あれは勿体なかった。去年まで次の楽曲大賞で絶対入れるつもりだった。あのクイーンっぽいドスの効いたハードロック感がよかったのに。
A:微妙なバランスでカワイイ寄りになってしまった。
C:だから今度やなみんがジュースを離れてしまうことも、残念だけど音楽面だけでいえばありなのかもしれない。まなかんも決して声量がある人ではないし、同じメンバーで長く続いてるグループへの新加入はいろいろ難しい、という結論に。


 
A:4位が、つばきファクトリー「表面張力 ~Surface Tension~」。これも鈴木俊介編曲の、典型的な赤羽橋ファンク。
C:笑っちゃうよね。ファンクをやれば何でもハロプロになるってわけじゃないけど、これはちゃんとなってる。
A:つばきの曲は王道を押さえながらもバリエーションがあって、どんな人にもどこかしらハマる要素があった。
C:「今夜だけ浮かれたかった」のスカ/ニューウェイヴぽいAメロもカッコいい。品がある。
A:5位に、カントリー・ガールズ「傘をさす先輩」。カップリングの方。
C:渋谷系っぽい曲も可愛かったけど、「恋マグ」に通じる世界がカントリー・ガールズらしくてこっちを選んだ。
A:おぜこの歌い出しも最高。
C:切ないよね。声もしっとりして大人っぽくなった。
A:Zeppのカントリーライブ、久しぶりに行ってみたい。まず当選しなくては(この直後にやなみんの卒コンZeppのお知らせ……)。
C:この間のZeppで「初めてのハッピーバースデイ」の’15 Ver.を3年ぶりにやったと聞いて、行けばよかったと後悔した。本当に大好きなので。
A:あのヴァージョンといえば、ひなフェスのうたちゃんのダンスを思い出すな。
C:うたちゃんも今年はいろいろと……長くなりそうなので割愛。『カントリー・ガールズ大全集』の発売を首を長くして待ちたい。
A:今年は、5位未満の次点も充実していた。ここには出てこなかったモーニング娘。’18についても一言。
C:アルバムも全体にクオリティが高かったし、シングルでは「Are You Happy?」がとにかく良かった。「青春Say A-HA」から続くトライバル路線の到達点だと思う。
A:「A gonna」のTrapにも驚いたけど、「Are You Happy?」は音圧含め何から何まで圧倒的だった。
C:細野晴臣さんがラジオで「負けた」と言っていたのは、この曲のことなんじゃないかと思ってる。

>>2018.11.25 Inter FM「Daisy Holiday!」>>|logs & records
 
A:最後に推しについて。
C:おぜちゃんは推しだけどある意味、箱推しのシンボルみたいなところがあって。おぜちゃんがいちばん可愛く幸せに過ごせるような、温かい居場所としてのカントリー・ガールズがいつまでも家族のように続けばいいと思っていた。でも一昨年の6月以降、そうも行かなくなってしまい(涙)。
A:傷はまだ癒えていない…。
C:いやメンバーたちの手前、そんなことは言えないでしょ。とにかくおぜこにはこのまま、昔のりんねみたいにカントリーの心を守って生き延びてほしいと願うよ。そのうち山木さんがメジャーリーガーをつかまえて、新カントリー・ガールズを作るから。
A:里田か!
C:その時はおぜこがPMで(笑)。
A:かえでぃーについても触れておこう。今年は加賀楓温泉郷で大きくブレイクした。
C:イケメン風のキリッとしたイメージとは裏腹にほんわかしてるところが、かえでぃーの本質だと思う。加賀温泉郷の一連の広告は、等身大の加賀楓をちゃんと引き出しているのがすごいと思った。
A:過去にあんな形で世の中に出たメンバーはいなかったはず。
C:DA PUMPの件と同じように、ファンコミュニティの新しい可能性を感じたね。
A:アイドルが自ら山手線広告全駅制覇したり、本来マネージャーがやるべき仕事をやってあげる必要は全くなくて。
C:そうだね。アイドルとしての才能の部分以外、何もできなくていい。無能だって構わない。そのぶんヲタが代わりに一生懸命動いてくれるから。


 
A:20周年企画にも、新グループ(ビヨーンズ)にも触れる時間がなかった。
C:じゃあ、それは次回に、ということで。
A:次回があるのか?? というわけで淡々と終わります。お別れの曲は「ハロー!ヒストリー」

これから行くかもしれない展覧会[2018・12~]

これから行くかもしれない展覧会[2018・12~]

全員巨匠!フィリップス・コレクション展
2018年10月17日[水]―2019年2月11日[月・祝]
三菱一号館美術館(東京・有楽町)
時間や気持ちに囚われず、こういう絵とじっくり向き合いたい。

トーマス・ドイル「HOLD YOUR FIRE」
2018年11月23日[金・祝]―2019年2月13日[水]
DIESEL ART GALLERY(東京・渋谷)
災害や惨事と常に隣り合わせの場所にある「家」「家庭」を描くミニチュア作品。

PASTAで描く by Yoshie Watanabe
2018年11月29日[木]―12月11日[火]
THINK OF THINGS(東京・原宿)
コクヨの新しいマーカー「PASTA」で描かれた、パッケージの原画を展示。きれい。

富士屋ホテルの営繕さん -建築の守り人-
2018年12月6日[木]―2019年2月23日[土]
LIXILギャラリー(東京・銀座)
富士屋ホテル。入口までは行ったことがありました。

「タータン 伝統と革新のデザイン」展
2018年12月8日[土]―2019年2月17日[日]
三鷹市美術ギャラリー(東京・三鷹)
ぜひ観たい展示。福音館書店「すてきなタータンチェック」とともに楽しみたい。

[メモ]

準備期間も含めて約5年間携わった、生活クラブ生協でのデザイン仕事についてまとめています。
(現在制作途中)

>>生活クラブのデザイン まとめ|Works|パラグラフ
 
今月は数が少ないので、先月の記事もあわせてご覧ください。

毎月同じソースから情報を得ているのにもかかわらず、この展示は観なくてもいいや、とせっかくの興味に蓋をしてしまうことが最近になって増えてきました。月々の営み(=情報収集)にマンネリを感じてしまっているのも事実です。しかし、アンテナがすり減ったと考えるには少し早く、ほぼ毎月続けてきたこのシリーズも今年で13年、こういう時期もあるのかなという感じです。

思い当たる理由はいくつかありますが、仕事のネタ探しや人材探しのような目的を一旦忘れて、映画を観るみたいに、絵や美術そのものの世界に深く沈み込む必要を強く感じているところです。発想転換のための「休暇」がそろそろ必要な時期なのかもしれないな、とも。
 
話は変わりますが、偶然目にしたヒカキンのインタビュー(番組書き起こし)、とても面白かったです。

伸びるユーチューバーは実は「編集」を頑張っている!(ゲスト:ヒカキン)【前編】
草彅剛さんとコラボして「この人は只者ではない」と思った(ゲスト:ヒカキン)【後編】

うちの娘(10歳)が世の小学生のご多分に漏れずヒカキン大好きで、Nintendo Switchのマリオオデッセイ実況Youtubeを夢中になって見ています。先日一緒に見てみたら編集も内容もめちゃくちゃ面白くて、これは子どもたちが熱狂するのも当然だなと。昔のドリフみたいなポジションをこのまだ20代の若い兄ちゃんがひとりで担って、しかも再生数という形での正当な評価を得ていて、世の中もまだ捨てたもんじゃないと思ったわけです。もし自分のやっていることに面白さが感じられなくなったとしたら、自分をとりまく環境を疑ってみるのもひとつの手かと。楽しい手の鳴る方向に行ってみたいと、ヒカキンを見て素直に感じました。
 
>>これから行くかもしれない展覧会[2018・11~]

閉ざされた世界

閉ざされた世界

今年8月に引っ越しをすることに決めた理由はいくつかあった。南青山の仕事場を貸主の都合により秋までに退去しなければならなくなったこと。将来始めたいプロジェクトのために倉庫がほしかったこと。娘の成長に伴って居住スペースが手狭になってきたこと。いくら挨拶をしても無視される同じ階の夫婦との近所付き合いにうんざりしたこと──。中でも決め手となったのは、春先から旧居のマンションで大がかりな内外装工事が始まったことだった。もちろん賃貸だから、大家は入居者に断りなく自分のマンションを改装しても別に構わない。これまでも何度か屋上に携帯やWiMAXの中継アンテナを立てるなど、常にどこかしらを改装しなければ気が済まないタイプの大家だった。

でも、今回はこれまでとはいささか趣が違っていた。工事は、内外の壁全面と廊下・階段からバルコニーなどの居住空間にも及ぶ大規模なものだった。例年にない厳しい猛暑の中で約半年近く、日曜を除くほぼ毎日ドリルや金槌の音が響き、ほこりや塗装のシンナーの匂いで、自宅でのちょっとした作業はもとより落ち着いた暮らしすら困難な状態にさらされた。分譲マンションなら入居者に対して事前に説明会を開くレベルだろう。もともと築年数も割と浅めの耐震を想定して作られたきれいなマンションで、建物全てをひっくるめて改装するような工事を長期に渡って行う必要性も感じられなかった。

マンションには周りを完全に取り囲むように足場が組まれ、外側は工事中を示す黒い暗幕ですっぽりと覆われた。比喩的な話だが、暗い世界の中に閉ざされ、外界との連絡を絶たれてしまったようにも感じられた。実際、不思議なことに工事と前後して、これまで続いていた仕事の話が急に途絶えたり、連絡が来なくなったり、連絡待ちのまま滞ってしまうことが多くなった。時を同じくして南青山の仕事場がなくなる話も聞こえてきて、「ここから出たい」と痛切に願うようになった。誰かが「Are You Happy?」と問いかける声が聞こえた気もした。

いまこれを書いている新しい家は、その当時、気持ちが滅入らないようにと近所を毎朝散歩していた折に、緑の多い雰囲気が気に入って何度も足を運んだ場所のすぐ近くだった。同じ町とは思えないとても静かな環境で、見つけた時は運命の導きを感じた。収入的な心配もあって一旦は諦めたものの、なんとかやっていけそうな目処が付くまでの約1か月間、空き家のまま残されていたため契約することができた。ぼくたちが入居するのをずっと待っていてくれたようだった。

嵐のような引っ越しから2か月が過ぎた10月、屋根の修繕のついでに外壁の全面改装を行うことになり、工事が嫌で引っ越してきたこの新しい家でまた工事が始まった。外壁に沿って足場が組まれ、先週からは塗装のため雨戸ごと外から養生シートで覆われ、窓を開けることもできない。幸いにも今度は1か月弱の短期間で、来週には工事が完了する。

新しい家の外側を覆う白い幕は、前のマンションの黒い幕とは違ってやわらかな繭のように感じられる。比喩的な話を続けるなら、今年は繭の中で過ごすべき一年だったのだ。いまはこの繭のように閉ざされた世界の中で、自分自身のメンテナンスをしたり、静かな気持ちでこれから本当にやっていきたいことなどに目を向けていこうと思う。今年は思い通りにいかないことも沢山あったけど、やがて霧が晴れるみたいに繭の殻が解かれ、最初は幼虫のように不自由を体感しながらも、いつかまた自由に空を飛べるようになるだろう。