これから行くかもしれない展覧会[2022・2/3~]

これから行くかもしれない展覧会[2022・2/3~]

グラフィックデザイナーの目線で主に東京近郊の「行くかもしれない」、気になる作家の個展や企画展を毎回ピックアップしています。今回は、2022年2〜3月に開催予定の展示をまとめました。会場により、事前予約や休業日などの決まり事が設けられている場合があるのでご注意ください。なお、表示されている最寄駅は、筆者の自宅からのアクセスのしやすさに基づいて選ばれています。記事末尾の[メモ]は、あまり日記を残さない筆者の月々の日常の記録や備忘録、エッセイです。今月は、近況について。

 
オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動
2022年1⽉22⽇[土]―3月21日[月・祝]
アーツ千代田 3331(東京・末広町)
編集・広告の世界から、アートへ。過去の仕事と、彼女が支えた作家の作品も展示。

楳図かずお大美術展
2022年1月28日[金]―3月25日[金]
東京シティビュー(東京・六本木)
『わたしは真悟』を再読しておいたほうがいい、という情報をどこかで聞いた。

はまのゆか 絵本『すくすくいのち』原画展
2022年2月2日[水]―2月28日[月]
子どもの本 青猫書房(東京・赤羽)
エレカシの街で開かれる絵本原画展。会場の、青猫書房のエピソードも必読。

ミロコマチコ いきものたちはわたしのかがみ
2022年2月11日[金・祝]―4月10日[日]
横須賀美術館(横須賀・浦賀)
新作、絵本原画のほか、書籍やCDの装画など多角的に紹介。

石川直樹 「MOMENTUM」
2022年2月12日[土]―3月12日[土]
タカ・イシイギャラリー(東京・六本木)
香川県高松市のプールで飛び込み台の練習を行う地元の子どもたちを撮影。

石川直樹 「まれびと Wearing a spirit like a cloak」
2022年2月12日[土]―3月19日[土]
amanaTIGP(AXISビル2F)(東京・六本木)
来訪神行事を記録したフィールドワークのシリーズより。

上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展
2022年2⽉18⽇[金]―5月15日[日]
三菱⼀号館美術館(東京・二重橋前)
ウィーンから京都に移り住んだテキスタイルデザイナー。可愛い。

Chim↑Pom展:ハッピースプリング
2022年2月18日[金]―5月29日[日]
森美術館(東京・六本木)
《待ちわびた春が逆境のさなかにあっても想像力を持ち続けたい。》大回顧展。

坂内拓 Meet up
2022年2⽉19⽇[土]―2月27日[日]
Firsthand RAYARD MIYASHITA PARK(東京・渋谷)
ヌケの良い絵。みやしたぱーくの屋上からの風景はとても好き。

浅田政志 だれかのベストアルバム
2022年2月19日[土]―5月8日[日]
水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城・水戸)
これまでに発表した全シリーズと、写真返却活動、来場者と作る『私の家族』。

江口寿史 RECORD展
2022年3月16日[水]―3月31日[木]
Bunkamura Gallery(東京・渋谷)
ジャケットアートを集めた画集からの作品と、アウトテイクなど約200点。作家毎日在廊。

ダミアン・ハースト 桜
2022年3月22日[火]―5月23日[月]
国立新美術館(東京・乃木坂)
やっぱね、発想がすごいと思う。発想と美しさ。
 

[メモ]

年末くらいから少し忙しくなってきて、家に籠もる時間が増え……年明け以降はオミクロンの流行とともに外に出る機会も極端に減りました。とはいえ、2月から3月にかけて(行けなそうな遠方も含め)面白そうな催しが目白押しなので、まだアンテナ全開とは言えないけど、行きたい展示をピックアップしてみました。

実際に行けない場所もまだまだ多いものの、現在進行形のアートに思いを馳せるのは楽しい。昔話ばかりする人にならないよう、新しい事象に関心を持ち続けていたいです。

最近の取り組みや関連リンクを一覧できる、プロフィールページを設けました。
このところ実感するのは、仕事は多ければ多いほど楽しいということです。もっともっと仕事を。

プロフィールページ(POTOFU):
https://potofu.me/cinnamon
 

>>これから行くかもしれない展覧会[2021・10~]

絵本『ほしのおんがくかい』

絵本『ほしのおんがくかい』

絵本作家の齋藤槙さんの新作絵本『ほしのおんがくかい』(世界文化社)のデザインを担当しました。

ほしのおんがくかい
齋藤槙
世界文化社
2022年1月22日発売
定価:1540円(税込)
 


 
お茶の時間を楽しんでいた、もぐらくんとはりねずみくんのそばに突然空から落ちてきた星の子ポッチを、星の音楽会の仲間たちのいる場所に戻そうと、みんなで協力して空を目指すお話です。暗闇から明るい色へのグラデーションが美しい空の絵は、作者の齋藤さんがスウェーデンで見た白夜の様子にインスパイアされて描いたものだそうです。

タイトル文字は、作者のアイデアをヒントに、表紙に出てくるクリスタルの楽器をイメージして、ガラスのような効果を出しています。狙ったわけではありませんが、背景に置かれた絵の色に応じて輝きが微妙に違って見えるようになっていて、きれいに出来たなと思います。帯も抑えめなデザインのシルバー。書店で手にとって見てほしいです。
 
>>ほしのおんがくかい|Works

>>ほしのおんがくかい|PR TIMES

2021年最も印象に残った××××

2021年最も印象に残った××××

:::アート:::
 
コロナ2年目で、長年の習慣にしていたアートを外に観に行くことへのモチベーションが失われた。関わってきた対象が大事だと感じられなくなった時は直ちに距離を置くべし、とのポリシーに従い、アートのことを忘れたらとてもすっきりした。なんの期待も持たずに出かけた和田誠展(東京オペラシティアートギャラリー)、佐藤可士和展(国立新美術館)から様々な気付きを得た。

2021年はここ数年温めていた、画家としてのプロジェクトを実行に移した記念すべき年でもあった。昨年実現したこと(夏のグループ展……Shop NRCK with friends ご来場のお礼|しなもん)、思うようにできなかったこと(etc…etc…)、全てが次に向かうための教訓になりました。

……この次はモアベターよ!(細野晴臣)
 

2021年に観た展示の全記録です。>> twilog#gbiyori

今年から展示の記録を、しなもんのツイッターアカウント(とインスタグラムストーリーズ)で行っていきます。よければフォローをお願いします。
@cinnamo_info
>>Twilog #gbiyori(2022〜)

 
 
:::音楽:::
 

 
CHAI『WINK』
 

>>for Smartphone ACTION with ZAZEN BOYS
 
オルタナ/パンク路線から思い切り(ぼくが好きな感じの)エレクトロニック〜ヒップホップにシフトチェンジ(フジロックのライブ実況で知った)。妻と昔追っかけてたKiiiiiiiを思い出しながら見た。

 
BTS「Permission To Dance」
 

辛くて空回りばかりの一年でも、音楽だけは楽しかった。中1の娘がYouTubeやTikTokなどで流行る曲を片っ端から聞いて、新しい音楽をたくさん教えてくれた。その中でも家族で一番ハマったのがBTS。

(ちなみにK-POPの女性グループ枠ではデビュー以来ITZYが温めてきた王座に、いまはaespaが座っています)

>>ぼくは ぼく/LOVE MYSELF|しなもん|note

>>なぜBTSはこんなに応援したくなるのか……「アスリートとファンの構造」に通ずる“4つの理由”(Number)

 
Silk Sonic『An Evening With Silk Sonic』
 

みんなも、自分にとっても、嫌う要素がひとつもない音楽。真に大衆的なR&B。

 
Lone『Always Inside Your Head』
 

初期の頃のミッドテンポで浮遊感ある音に回帰した最新アルバム。

 
和田彩花「ウルトラマン・ゼンブ」(cover)
 

まさかのオザケンカバー(#ゼンブカバーチャレンジ)。本家を飛び越して、2021年最も再生回数が多かった曲。

 
和田彩花『私的礼賛』
 

一見エクスペリメンタルでクールな印象なのに、作曲や歌唱の端々に80年代アイドル歌謡の匂いを感じるのはどうしてだろう(シティポップともまた違う)。おそらく船山基紀あたりがアレンジしたらそういう曲になるのでは…。「みやしたぱーく」「mama」「スターチス」。

 
鞘師里保『DAYBREAK』
 

あやちょのアルバムと自分の中で対の関係にあった作品(ピーベリー)。シティポップの「Find Me Out」「Puzzle」と、再デビューの不安を打ち消してくれるファンへの全面的な信頼を歌った「LAZER」。自分を信じることとは、自分を応援してくれるファンを信頼すること。私が知らない自分をファンが知っている。

 
::LIVE::

BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL
millennium parade @ FUJI ROCK FESTIVAL 2021(YouTube)

 
 
:::メディア:::
 

 
::映画・TV::

まともじゃないのは君も一緒
アメリカン・ユートピア
シン・エヴァンゲリオン劇場版
野球少女
浅草キッド (Netflix)
レヴェナント: 蘇えりし者
[2016]
ペペロンチーノ
ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜
アバランチ
おかえりモネ
おちょやん
デザインあ 200回スペシャル
 

「おかえりモネ」で清原果耶が内気でボソボソ喋る女優という先入観を持つ人々に、「まともじゃないのは君も一緒」をそっと差し出したい。成田凌の才能にも感服。……定量的には言えないけど。
 

おまけ:
年の終盤からメルカリを始めた。自分の中では珍しく、何にも紐付けられていない完全匿名アカウント。ある時巨大な書棚に眠るたくさんの本を見て、いまの自分には必要ないものばかりで壁に等しいと悟ったのが始めたきっかけだった。

去年の後半、いろんなことが空回りばかりで新しいことが何もできず、内にこもっていた時期があった。そんな時でもメルカリで適切な値付けをして出品すると、見てくれる人がいてそこそこの値段で売れていく。システムが洗練されていて煩わしさが一切なく、自分をさらけ出す必要もない。発送も匿名。

メルカリでのごく原始的な商売・取引が、しなもん(品門堂本舗)の活動にフィードバックされることも多かった(それがきっかけで、品門堂本舗のメルカリShopsオープンにもつながった)。
 
 
  
:::ハロプロ楽曲大賞’21:::
 

 
1位|涙のヒロイン降板劇 つばきファクトリー
2位|Now Now Ningen BEYOOOOONDS
3位|約束・連絡・記念日 つばきファクトリー
4位|こんなハズジャナカッター! BEYOOOOONDS
5位|SHAKA SHAKA TO LOVE アンジュルム
 
次点|なし
  

6年間加入してきたFCを退会。コロナのおかげで、現場に行かなくても様々なコンテンツが家で体験できるようになったので。とはいえ、2019年に生で観た厚木や代々木でのモーニング娘。’19の生パフォーマンスがいまだに忘れられず、時が来たらまたなんとかするかもしれません。

ハロプロがあらゆるアイドルや音楽の“基準”になっていた時期もあったけど、いまはK-POPはK-POPとして、別にハローにたとえる必要もなく、それぞれに面白い。興味が拡散し多様化・多層化した視点の中から見えてくるハロプロ/アップフロントも良いものです。つばきの最新曲とかOCHA NORMAの新曲とか。小片リサも。アップフロントから離れて活躍するあやちょも鞘師も。

 
>>第20回ハロプロ楽曲大賞’21
 

>>>2020年最も印象に残った××××

絵本『ほうれんそうカレー ききいっぱつ!』

絵本『ほうれんそうカレー ききいっぱつ!』

2021年末発売の仕事です。

絵本作家の田中六大さんが作・絵、その弟で公益財団法人日本フードバンク連盟の理事を務める田中入馬さんが監修を務めた、SDGsと食品ロスについて考える絵本『ほうれんそうカレー ききいっぱつ!』(佼成出版社)のデザインを担当しました。

ほうれんそうカレー ききいっぱつ!
田中六大/作
田中入馬/監修
佼成出版社
2021年12月15日発売
定価:1540円(税込)
 


 

最近、SDGsをテーマにした本が増えていて、書店の売場からも関心の高まりが伝わってきます。本書はそんな中でも、環境問題や食品ロスの問題に興味を持ち始めた子どもたちを対象にした絵本です。

工場で生産されたレトルトカレーのほうちゃん(ほうれんそうカレー)が売れ残ってしまってジタバタするも、次の新しい生きる道を見つける、というお話。巻末に食品ロスについての理解を深める解説付き。SDGs関連の児童書の中でも、ここまで絵本として成立している本も珍しいのではないでしょうか。
 

>>ほうれんそうカレー ききいっぱつ!|佼成出版社

>>日本フードバンク連盟

新装版・保育記録のとり方・生かし方

新装版・保育記録のとり方・生かし方

2021年前半の仕事です。

1997年に鈴木出版から初版が刊行され、その後改訂しながら版を重ねてきたロングセラーの保育書を、現在の保育指針に即した内容に改めつつ、今年「新装版」として装いも新たに再出版することになり、そのリニューアルデザイン(表紙デザインと本文のディレクション)を担当しました。

新装版・保育記録のとり方・生かし方
關 章信 兵頭惠子 髙橋かほる/監修
公益財団法人 幼少年教育研究所/編著
鈴木出版
2021年6月18日発売
定価(税込):2420円(本体2200円)
 


 

表紙の絵は、イラストレーターの秋永悠さんにお願いしました。秋永さんのイラストを最初に知ったのは、2018年頃だったと思います。初めて見た時から、絵の可愛さと才能を感じてずっとご一緒したいと、知り合いの編集者の方々にアピールしてきたのですが、今回ようやくその夢が叶いました。

秋永さんには、園児たちの様々な表情+行動と、本書の目指すステップを「島」に例え、園児たちが成長していく姿を描いてもらいました。想像していた通り+それ以上の仕上がりになって大満足です。

刊行後、キャッチーな表紙の絵のおかげで、保育書・専門書的な内容にもかかわらず、各地の書店で面陳していただいたようで、とてもうれしく思っています。
 

>>新装版・保育記録のとり方・生かし方|honto